建築士山形 2017 No.97 architect of yamagata
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 建築分野を中心に地域の発展に貢献でき、デザインから工学にわたる幅広い知識と技術を兼ね備え、地域の風土に根差した建築設計・都市計画を追及、他の工学分野とも連携して学際領域で新たな価値を生み出せる人材を養成します。学びの特色 建築設計やデザイン志望の学生に対しては地域性を取り入れた未来志向の建築設計・デザイン教育を行う。建築関連分野での研究・開発を目指す学生に対しては、高度で専門性の高い研究・教育環境を提供する。アドミッションポリシー[求める学生像]①建築・デザインから他の工学分野にわたる幅広い知識と技術 に興味のある人②積極的に地域と関わり、地域社会の発展に貢献できる人③世界を見据えつつ、地域で実践する意欲のある人教育の特徴 総合学問である建築の特性を活かすため、工学からデザインまでの幅広い領域を包括した研究・教育を実施する。専門教育を細分化せず、工学分野の基礎となる数理系の研究・教育の他、製図法や模型製作、設計課題などの実習的な講義を行う。絵画やデッサン、彫刻など、芸術分野を含んだデザイン系の研究・教育を実施しデザインの基礎能力を育む。さらに、地方自治体や民間企業、NPOやNGOなど地域社会と連携して、建築設計やデザインした作品を地域の発展に活かす仕掛けを考える教育プログラムを展開する。想定される主な進路総合建設会社、建築設計事務所、建設関連企業、インフラ関連企業、デザイン関連企業、不動産関連企業、国家公務員、地方公務員、大学院進学 等建築・デザイン学科工学基盤分野との融合による既存の技術にとらわれない都市・建築空間を創造するFaculty of Engineering工学部Y平成29年4月 山形大学工学部に建築・デザイン学科が新設されますPage26-271〜4年次:小白川キャンパス永井康雄 NAGAI Yasuo山形大学教授 これまでは地域教育文化学部の中で一級建築士の受験資格が得られる教育プログラムを用意して建築教育を実施して参りました。しかし受験生や企業の方々には山形大学で建築教育が行われていることを認識していただくのは難しかったようです。この度、大学改革の一環として建築教育は工学部で行うことになりました。所属は工学部ですが、キャンパスはこれまで通り、小白川キャンパスです。 山形は我が国の建築界にとって非常に関係が深いところです。現在私達が普通に使っている「建築」という言葉を定着させた伊東忠太は米沢出身です(近代化が始まった明治のはじめは「造家」と言っていました)。建築設計事務所の草分け的存在である中條精一郎も米沢の出身です。耐震構造の祖といわれる佐野利器は白鷹町出身です。このような土地柄にある山形大学にこれまで建築教育を行う学科がなかったこと自体、不思議でなりませんでした。建築士会の皆様の御力添えもあり、建築・デザイン学科が新設されることとなりました。この場を借りてお礼申し上げます。新学科では、建築分野を中心に工学の他の分野とも連携しつつ、地域の風土に根差し、地域の発展に貢献できる人材を育成していくことを目標としております。新学科の概要は以下の通りです。今後とも益々のご支援とご協力をお願い申し上げます。Page26TitleNameNumber1/2山形大学工学部 新設学科紹介NAGAI Yasuo

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