たよりNo54 平成29年1月15日発行
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ご 挨 拶Compliments 新年明けましておめでとうございます。貴機関誌「たより54号」の発行にあたり、新年の挨拶を申し上げます。 昨年はトランプ次期アメリカ大統領の誕生、韓国朴大統領弾劾問題、小池都知事誕生と築地移転問題とオリンピック会場問題など、国内外において変化のうねりが大きく起こった年でした。今までの停滞感に嫌気を感じた人々が新しい枠組みの創造に希望を託し、その現実に向けて行動に出ることで変化を興していくことが顕著であったといえましょう。 また熊本地震や山陰地区の地震、直近では宮城県で地震と津波の発生など東日本大震災の記憶を呼び起こすような地震の群発など、安全安心な生活に関心が高まった年でもあり、全国的にも低い整備率であった山形県の防災行政無線の整備も進みました。 当社に於いては、空調、照明、のリニューアル物件や学校改修などが順調に推移し、取扱い商品も順調に推移をさせて頂きました。これも貴協会会員皆様方からのお引き立ての賜物と厚く御礼を申し上げます。 現在の建築においては高効率な設備やHEMSなどの技術でネットゼロエネルギー住宅(ZEH)が実現されています。それは環境に優しい住宅です。その際に、積極的に国産材や地域材を使うべきだと考えております。 そこで当社取扱いのパナソニックが開発した天然木を熱処理で着色するウッドアートテクノロジーを使用した床材や、鉄骨と木材をシステムモジュールし「大スパン天井高」を可能にした「テクノストラクチャー」を使用し、コストパフォーマンスと施工性に優れた木造資材は、大変有益と考えております。 国産材の活用は林業自治体再生や接続可能な雇用創生を通して、大きな公益性があります。更にバイオマス発電などに繋がる地域活用や雇用なども生まれるサイクルが創造できます。 心と五感を触発することがこれからの住まいづくりには重要だと思われます。それが「感性価値」として定義され、住宅であれば、すばらしい省エネや建材の「技術」、自然光や風を取り入れた、緑豊かな庭など「自然」の恩恵を享受する。それを「デザイン」によって多様な楽しさや暮らし方などのユーザービリティに広げていく、これら3つの要素の掛け合わせがこれからの住宅を始めとする建物のあるべき姿ではないでしょうか。 私たちは環境性能が高く「感性価値」も高い住宅や建物づくりに協力させて頂き、更に貴協会様と協力し地域貢献が出来ますように賛助会員一丸となり同じベクトルを持ちながらご支援させて頂きたいと思います。貴協会会員皆様と地域に貢献できる企業としてお手伝いできれば幸いです。協会会員、賛助会会員皆様の益々のご発展ご活躍を祈念して、新年の挨拶といたします。一般社団法人 山形県建築士事務所協会清 野 寿 啓賛助会会長4たより

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