たよりNo54 平成29年1月15日発行
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キャドの進歩と作図の変化 私が設計に携わるようになってから約30年、作図の手法はめまぐるしく変わってきたように思えます。入社した当初は手書きの平行定規と三角定規やドラフターで、手を真っ黒にし、修正ではトレーシングペーパーが切れながら書いていた時代から、CADと言う物が使われるようになり、JWcadが無料で使える2次元CADとして一世を風靡し、現在では3次元キャドが低価格で使えるようになりました。また、バーチャル空間を歩くこともできるようになりました(建築ではほとんど使いませんでしたが) イメージパースも、お客様から数十万もいただいて書いていたのが、今は簡単なイメージをつかんでいただくために、使用できるようになりました。1日もあれば住宅のパースが作れるようになったのもCADの進歩ではないかと思います。 また、平面図、屋根伏図等を入力すれば、高品質なパースと立面図、ソフトによっては展開図から拾いまである程度が出来上がる時代となったように思います。 お客様にイメージを掴んでもらうのに役立つ半面、設計するものとしては、竣工した時の楽しみ少なくなったように思います。 手書きのイメージ図の時は、収まりや色等がアバウトだったため、建物がイメージ通り出来上がると大変感動してたように思い出しますが、最近は、CGの技術で、写真のようなのが、ディスプレイ映し出されるため、「CGパースとおなじにできたね」と言ったことが多くなったように思いますし、工事の進捗状況に沿った設計担当者の発展が無くなったように感じます。 やはり、手書きは手書きの良さがあるのかな、と考えるこの頃です。 今現状は一般図を入力すると、構造からほとんどの図面が連動し、積算まで一括で完了し、法チェックもコンピューターで完了する時代が来てますし、今後は、さらに発展して行くように思います。 そうすると、それなりの図面がコンピューター任せで出来てしまうため、これから注意しなければならないのは、チェック機能の強化をし、2重、3重の確認が大事ではないかと思っております。 今後も、CADをうまく利用しスピーディーな設計ができ、お客様が設計段階でイメージをつかみ、満足感のある建物が作れるように勉強していかなければと思います。㈱ 秋場設計【西村山地区】秋 場 秀 俊会員たよりTalking about you...今でも使ってみたくなるJWcadこれに勝る2次元キャドは無いのでは…コンピューターであまりにも現実的に出てしまうため、あの手この手で加工して使用してます25たより

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