たよりNo54 平成29年1月15日発行
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事業報告Business Report 技術委員会の目玉事業であります現場見学会を、10月19日に開催いたしました。この度の見学会は、妹島和世氏(プリツカー賞受賞)設計による鶴岡市文化会館、また、大断面木造3階建て耐火構造の羽黒高等学校新校舎の2件を見学いたしました。 どちらの建物も関心が高く、当初募集の50名を上回る参加希望をいただき、最終的に55名参加での実施となりました。 先に見学させて頂いたのは、鶴岡市文化会館です。藤原会長の挨拶に引き続き、竹中工務店の主任より会館の資料を基にレクチャーを受け、会館見学を開始いたしました。 噂では耳にしていましたが、何層にも重なるねじれたジャンプ台のような屋根の外観に圧倒されました。鉄骨で構成されている屋根フレームには、同様の部材は1本も無なく、デッキプレートはねじって使用しているとのことでした。 内部に進むと高くて厚い耐震壁が幾つもそびえていましたが、壁面においても鉛直面、水平面共に大きなR 面となっていて、施工者泣かせのデザイナーズ建築であると感じていましたが、優秀な共同企業体によって見事に施工されていることに、驚かされたしだいです。 レクチャー時にBIMを使用していることを知り、この会館はBIMと言う現代の利器があって実現された建築であるようにも思われました。B鶴岡市文化会館改築工事および羽黒高等学校新校舎建設工事 現場見学会黒田建築設計事務所技術委員会【米沢地区】黒田 桂市鶴岡市文化会館改築工事(複雑な架構)18たより

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