東北コンクリート製品協会会報No.6 2017年3月15日発行
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― 5 ―『元気で明るい東北』を目指して東北地方整備局長 川 瀧 弘 之新年度所感平素より、東北地方整備局所管事業の推進につきまして、多大なるご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。また、公共事業に必要不可欠なコンクリート製品について、新技術の開発や徹底した品質管理に努められ、良質なコンクリート製品の供給をされておりますことに感謝申し上げます。「東日本大震災」発生から間もなく6年が経ちました。この間、貴協会の皆様からの多大なご支援に対しまして心からお礼を申し上げます。昨年を振り返りますと、復興の加速化に向け、様々な対策を講じ、一日も早く復興を実感できるよう、スピード感をもって各種事業に取り組んで参りました。被災地の復興に向けたリーディングプロジェクトである「復興道路・復興支援道路」については、着実に事業が進捗しており昨年は、新たに11区間約80kmの開通見通しを公表し、これにより約9割・503kmの区間について開通及び開通の目処が立ちました。また被災地以外においても、日本海沿岸東北自動車道、東北中央自動車道の一部が開通するなど、重点的に整備を進めており、引き続き、オール東北で高速ネットワークの早期整備に向け、取り組んで参ります。また地方創生及び観光の拠点として地域と連携して道の駅の整備を進めており、現在、新たに登録した3箇所を含め、153箇所になっています。一方、河川・海岸堤防の復旧工事については、3月末までには直轄河川堤防の鳴瀬川、北上川、阿武隈川及び直轄海岸堤防が完成する予定です。平成28年9月の台風10号による中小河川の大きな被害を受けて、東北6県においても、国管理河川で取組を進めている「水防災意識社会再構築ビジョン」を県管理河川に拡大することとしており、整備局でも相談窓口を設置し、県の取組が促進されるよう支援して参ります。最上川における「長井地区かわまちづくり」等、河川利用促進や観光振興に寄与する施策を推進して参ります。津軽ダムにおいては、試験湛水を終了したことから、竣工式を執り行い、平成29年度から本格的に運用を開始する予定です。その他の成瀬ダム等については、着実に事業を推進して参ります。砂防については、昨年、栗駒山系直轄砂防事業等が完成し、その他の最上川・赤川水系砂防事業、月山地区地すべり対策事業等については、着実に事業を推進して参ります。港湾については、現在、直轄事業で災害復旧を進めている3防波堤のうち、大船渡港湾口防波堤が3月末までに完成予定であり、残りの釜石港湾口防波堤、相馬港沖防波堤についても着実に事業を推進して参ります。急増するクルーズ需要やクルーズ船の大型化に対応するため、青森港、酒田港等において、既存ストックを活用したクルーズ船の受入環境の整備を推進して参ります。復興まちづくりは、住まいの復興工程表に沿って進捗しており、防災集団移転、災害公営住宅整備など、各市町村において着実に工事が進められています。東日本大震災からの復興の象徴となる国営追悼・祈念施設(仮称)については、岩手県陸前高平成29年願い協調融和

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