東北コンクリート製品協会会報No.6 2017年3月15日発行
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― 32 ―立て直して、気づかないうちに私も立て直してくれたんです。素晴らしいマジシャンでした。掌で遊ばれてたんです。素晴らしいです。こんな先生に出会って気づいたら私の力をうまく使い、私自身のこともいい方向に導いてくれたんです。ほんとにどうしようもない生活でしたが、高校も黒沢尻北高に行ったんですけど、甲子園に出る、プロに行くと言ってました。そして、プロか社会人の選手になるからと言って大学に行きました。当時、昭和コンクリートさんとか、太平洋セメントさんはチーム持っていましたが、とにかく社会人でやることは私たちの夢だったんです。大学行ったんですけど、うちの大学、2年生の時にリストラがあるんです。ある程度使えない選手は寮から出されてしまうんです。事実上のリストラですね。新入生を寮に入れなければならないので、アパート借りて通いなさいということです。わたし、岩手の江釣子村から東京へ出ましたので、国士舘大学というところに行ったんですが、当時、上下関係が厳しくて大変でした。夢で描いたんです。寮から出たら楽しい一人暮らしだなと思ったんです。東京でアパート借りて彼女や友達呼んで、相当楽しいだろうと思ってたんです。一応、入って頑張ってたんです。目標はプロになりたいと思ってました。ところが、やってた行為はひたすらサボることばかり考えていたんです。監督、今日いないと言えばラッキーだと思ってんです。練習きつくないと。雨降ったらラッキーだと思ったんです。今日の練習短いと。ひたすら、サボることを考えていたんです。夢に描いたことは実現するんですね。わたし、無事、2年生の時に退寮にあったんです。でも喜んだんです、一人暮らしだと思って。スキップしながら不動産屋に行きました。夢のアパートを借りて一人暮らしだと思ってですね、神奈川に当時ダイクマってホームセンターがあってそこで家具を全部そろえました。完璧に準備してそこに座った時に、初めての感情になったんです。あれって思ったんです。なんで俺こんなところに座ってんだと、なんで俺の人生いつもこうなんだと、喜びのはずが、自分で自分のことをどうしようもない奴だと思い始めたんです。はじめてそんな気持ちになったんです。いまは本を読むようになったんですが、当時、活字を読むのが大嫌いで漫画も読まなかったんです。ところがよっぽど迷ったんだと思うんですけど、たどり着いたら本屋に行ってたんです。自己啓発のところに行ってたんです。はじめてこの本買って人生変わったんです。思考は現実になるという本です。嘘つけと思ったんです。ナポレオンヒルという人が書いた本です。思考は現実化するだったですかね。嘘だろうと思ってまた本屋に行ってそれらしき本買ってきたんです。またおなじことが書いてあるんです。どんどん買っていったんです。このことで人生変わったんです。何が書いてあったかと言うと夢を実現させる方法が書いてあったんです。小学校の先生が最初に教えなければならないことだといま思ってるんですけど。夢をかなえるのに目標をしっかり立てなければいけないということなんです。夢を持て目標を持てということはいままで何回も聞いていることです。お正月になれば親戚のおじさんたちが集まって、おい洋夢持てよ目標持ってがんばれよ、みんな言ってました。はあはあはあと聞いていました。先生方からも聞きました。オリンピックの選手も夢を持つ大切さを話してました。でも目標の立て方については誰も教えてくれなかったんです。数字をあげないのは目標じゃないって書いてあったんです。それから期限を入れないのは目標じゃないって書いてました。紙に書かないのも目標じゃないって書いてありました。見えるところに貼らないのも目標じゃないって書いてあったんです。思考は現実化しないと思ってたので、腹立って買ったのですが、よほどズタズタだったのか、やってみました。どんどんエスカレートして高い本読んでいたら、手帳に書けと書いてあったんです。文房具屋へ行って手帳を買っ特別講演平成29年願い協調融和

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