東北コンクリート製品協会会報 No.5 2016年9月15日発行
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― 2 ―平成28年願い協調融和5.東北における巨大コンクリート像コンクリート像といえば、身近な東北における巨大コンクリート像を2つ挙げることができる。会員諸氏よくご存じの俗称「仙台大観音」ともう一つは「釜石大観音」(写真2)ある。前者は身の丈92m、台座を含めると地上100mでコンクリート造りでは日本一といわれている。後者はかなり有名で、三陸海岸の絶景の高台にある高さ48.5mの観音像である。 6.コンクリート塑像の作り方祥雲の像がどのように製作するのか参考文献で調べたところ、ほぼ筆者の想像した通りであった。当たり前のことであるが、最初に台座や体に使うコンクリートを作る。製作の助手だったひとの話では、配合は、セメント:砂:砂利=1:2:3.5(容積配合)だったそうである。水セメント比は不明だが、仮に65~70%とし、細骨材率は36~38%と推定すると、セメント量が結構多いコンクリートと思われる。まず、台座の骨組みを作るのであるが、鉄筋(径は不明)は針金で結束し、溶接はしない。 その際、下半身の鉄筋とつなぐために何本かの鉄筋を台座の上面より少し突き出しておく。ブリキで外型を作り、その内側にコンクリートを流し込む。次に鉄筋で下半身の骨組みを作る。台座同様、片足ずつ型枠を作ってコンクリート流し込み、続いて胴体、上半身の骨組みと外枠を作っていく。頭の芯写真1 中之院・軍人墓地(愛知県南知多町)コンクリート像写真2 仙台大観音(左)と釜石大観音(右)
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