東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 4 ―エネルギーセキュリティーの向上、環境負荷低減、エネルギーコスト低減による企業立地の促進が期待されます。再生可能エネルギーについては、固定価格買取制度(FIT)の見直し検討が進んでおりますが、昨年は山葵沢地熱発電所(秋田県)の建設開始、土湯温泉バイナリー発電設備(福島県)の竣工など再生可能エネルギーのなかでも安定的な電力供給が可能な地熱発電が動き出しました。東北は地熱発電の高いポテンシャルを有しており、今後も新たな計画が各地で進んでおります。引き続き、地熱発電の有効性を広くPRしてまいります。東北地域は、地熱のほかにも下北半島や日本海側を中心に風力のポテンシャルも高く、バイオマスエネルギーの原料となる森林資源も豊富であるため、多様な再生可能エネルギーの導入が期待できます。加えて、水力、火力、原子力の大規模電源も多数立地しており、これらの多様なエネルギーを組み合わせ、地域で活用していく先進的なエネルギー需給地域を目指していきます。また、原子力発電所等の稼働停止、建設工事の遅延により経済活動が停滞している電源立地地域の自律的な産業振興の取組を様々な政策により支援してまいります。環境・リサイクル関連の取組については、東北はかつて国内有数の鉱山地帯であったことに帰因する非鉄金属製錬技術を活かしたマテリアルリサイクルの最適化を図るとともに、環境ビジネスの拡大についても支援してまいります。これらの政策が東北全体に浸透し、復興の加速化、地域経済の活性化に寄与するよう、地域に足を運び、自治体、支援機関と連携を深め、職員一丸となって取り組んでまいります。皆様におかれましては、本年度も御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。平成28年願い相互信頼

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