東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 35 ―しますのでリサイクルは進めていかなければならないと思います。古紙リサイクルではリサイクル品の方が値段は高いのですが、高くても使いなさいというところから古紙リサイクルは始まっていて広まっていったわけです。社会的な取組みとして進めていかなければ現場ががんばってもなかなか進まないと思います。そういう意味では国交省さんは建設リサイクルを進めていますが、使う側としてリサイクル部材を使うかどうかというところの認識が建設業界全体としても少し薄いということかと思います。ほんとに長期で考えれば自分たちの首を絞めるということではないかと思います。おそらくゼネコンさんなんかは始めていらっしゃるのではないかと思います。【久田先生】そうですね。リサイクルに関する再生骨材を用いたコンクリートの検討は数十年のオーダーになってきています。バージン材と比較しても遜色ないとか、中にはちょっと凍害に弱いとか、性質の特徴づけはだいぶ明確になっております。しかしながら市場原理に任せておくだけでは流れていかないというのが実状かなと思います。限りある資源を大事に使うというところは皆さんにもう少し理解いただきたいなと思います。4つ目の小規模橋梁の話に移ります。先ほど齋藤さんから国交省さんとかメンテナンス会議で話題提供したいという申し入れに対して難しいというお話でしたが、道路プレキャストコンクリート製品技術協会さんで小規模橋梁用カルバートの設計・施工ガイドラインをお作りになっているのはご存知ですか。【齋藤パネリスト】道路プレキャストの方で検討しているという話は聞いております。【久田先生】あの協会さんは国交省さんが全面的にバックアップしているのでガイドラインができれば普及の可能性は十分あります。齋藤さんの方で、真っ向勝負で道路メンテナンス会議に説明させてほしいと言わなくとも少し待つと状況が変わってくると思います。要は道路プレキャスト協会さんなどと連携をとったらいかがでしょう。【齋藤パネリスト】確かに必要なことだと思います。【久田先生】東北コンクリート製品協会さんの部会でガイドラインを作ることは難しいと思いますしガイドラインがいくつもできるとユーザーさんが迷ってしまいます。そう考えるとこのあたりの情報共有をしっかりしていただいて、小規模橋梁のガイドラインはこれで行くんだというもの(全国版)があって、あとは東北版として一工夫したものは部会でおやりになったらいいのかと思います。道路メンテナンス会議は全市町村の方がいらっしゃいますのでその場で話をすることは影響力はありますが、会議に参加することは難しいと私も思います。部会の方で進め方を検討していただきたいと思います。【齋藤パネリスト】市町村には、技術者の方がいらっしゃらないので私たちが事例を紹介することで少しでも進むのではと考えているのですが‥‥‥【久田先生】協会、研究会、プレキャスト業界さんたくさんありますので、それぞれやっている事の情報をお持ちになって方向性を検討していただきたいと思います。会場の会員社さんで小規模橋梁をプレキャストで置き換えて更新してみたいとの問い合わせをすでに自治体さんから受けているというような事例がありましたら、紹介いただきたいと思いますがいかがですか。ひととおり4つの話題について話をしましたが、前田会長に昨年この会で提案させていただいて、3部会作っていただきましてありがとうございます。次世代ビジョンの部会の話もあったかと思うのですが。平成28年願い協調融和

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