東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 34 ―と思うんですがこのあたりいかがでしょう。【佐藤パネリスト】ここに列記したものは新しいものではなくすでに皆さん取り組まれているものですが、流通面の詳細について調査が進んでおりませんので今後の課題と考えています。【久田先生】これまでもリサイクルいろいろと取り組まれてきましたが、売れなければ作らない作らないと普及しない、コストも同じずっと負のスパイラルできています。ここをどうやってプラスの方のスパイラルに回すかだと思いますが。【佐藤パネリスト】協会としてどう取り組めば良いのか、どう突破口を見つけるのか検討していきたいと思います。【久田先生】会場の皆様の中でもリサイクルに取り組まれていろいろ経験されていると思います。そこでの教訓などご披露いただけるとありがたいのですがいかがでしょう。【新田副会長】実験や工場での製造試験はかなりやってきていますので、製造して耐久性がいいか悪いかは出来ています。使われるかどうか、久田先生の出口戦略をどうするかですが、プロモーションをやっていかなければと思います。発注者の方にリサイクルだから安いでしょうと言われたことがあるのですが、作る側はリサイクルの方が手間はかかるしコストがかかります。リサイクルの方が材料が安いので安くできるでしょうといった考え方が各自治体さんにあるというのが1点目です。また、建築分野では建築物は個人資産になるのでバージン材の方がいいよねという考え方があります。作る技術は確立されているので、販売するためのプロモーションをやっていく必要があると思いますし、売るための戦略は重要だと思います。【久田先生】私も大学にいる身ですが、研究をするので様々な新しい知見を得るわけです。工学部で土木ですから、研究して論文書いたら終了ではなくて世の中の役に立つところまで行くのが本来の使命だと思います。経産省さんに伺います。再生骨材、リサイクル未利用資源の積極的導入は社会的要請としてあるかもしれませんが、天然の砕石協会さんにしわ寄せがいく状況かと思います。このあたりの折り合いについて、【東北経済産業局 有路課長】砕石協会さんは私どもの所管になっております。リサイクル骨材と砕石協会の折り合いの話は承知していないのですが、日本は資源がない国ですからすべてバージン材でというのはいずれ破綻討論会平成28年願い相互信頼

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