東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 33 ―【久田先生】製品会社なので製品を作ることが本分ではありますが、現場打ちとすみわけをする際には必ず構造物というイメージを持っておく必要があると思います。整備局さんの資料の意見交換のところにも目地から砂がもれて不具合が出たと、それは製品のせいではないですよね。作る側とするとそれは私たちのせいではないと思ってしまったら負けではないでしょうか。【小浦パネリスト】ここはすこし踏み込んでいかなければならない部分なのですが、擁壁などの場合目地部分から背面の水を排水させる目的で目地を開けているケースもありますので土を出さないような仕掛けを私たちのほうで考えていかなければならないと思っています。【久田先生】そうですね、使われ方によって目地の形状を変えるなど新しいアイディアも出てくると思いますしぜひ構造物としての観点をお持ちいただきたいと思います。チェックシートの活用方法ですが、保証書みたいにならないのでしょうか。【小浦パネリスト】このあたりの話は部会内でも技術委員会全体でも出ておりますのでさらに検討していきたいと思っています。【久田先生】ロット管理でも、ロット番号でトレーサビリティーは取れると思います。セメント会社さんそうですよね、3ヶ月をロットとしてミルシートを出されています。意見交換のところにも各工種毎において検討願いたいとの要望も出ているようですので検討を進めていただきたいと思います。会場の方から何かありますでしょうか。【前田会長】整備局さんの話の中でボックスの不等沈下の話がありましたが、私たちの感覚は製品を納めるまでとなっているように思います。構造物として私たちの製品が使われると考えた時には納める現場がどうなっているかということで、目地ですとか地盤は大丈夫かといったところまでチェックが必要かなと思います。また、ロット管理と単品管理については製品のどこかで線引きを考えなければならないと思います。どこのところが合理的か技術の方々が部会並びに委員会で充分検討いただきたいと思っています。【久田先生】リサイクル・未利用資源について佐藤さんから話題を提供していただきました。自治体さんで認定している一覧をお示しいただいたのですが、リサイクル品を作った時にコストの問題と(売れるようにする)出口戦略を何とかしないといけない平成28年願い共存共栄

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