東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 32 ―た。まだまとめきれておりません。当時の状況と現在どうなっているのかも含めて今後計画していきたいと思います。【久田先生】ぜひおまとめいただきたいと門外から思っています。プレキャストのメリットで部分的に直せるというのはあったのですが、もう1つプレキャストそのものが壊れたのかあるいは接合面でずれて構造体として具合が悪かったのかということはしっかり調査する必要があるし、直しやすいリカバーしやすいというメリットは今回の震災の被災状況を見てもあったんだよと明確にアッピールする必要はあると思います。お配りするのは協会の会員さんではなくてぜひ自治体さんにも、そういう情報の発信はすごく重要で、経産省さんにもお配りしたほうがいいし、プレキャストってどんなもんなんだということをご存知ない方にこそ読んでいただくのが特に大事かなと感じております。もう1つはインターロッキングブロックなどちょっと手直しすれば直るかなといったときに出動する部隊というのはどういう方がいらっしゃるのでしょうか。地元の建設業者さん?【金子パネリスト】そうですね。地元の建設業者さんの方に自治体から依頼があって、まず、土砂を撤去して道路を作ってというところから始まりましたから、維持管理をしている地元の業者さんが活動されていると思います。【久田先生】杭の話で、建物はOKで地面が波打っていたいう話がありましたが、見方によっては明らかにプレキャストを使ったから建物が持った、地面がふらついていても建物が持った、そういう見方をすれば、プレキャストのメリットをPRするのに情報満載だと思いますのでぜひまとめていただければなと思います。会場の皆さんからなにかおまとめとかご自身の経験でプレキャストは現場打ちに比べてあまり壊れていなかったよとか、こんなところはプレキャストの強みだったんだといった印象、経験があったら、いかがでしょうか。次にいきたいと思います。品質確保の話で小浦さんからご説明いただきました。チェックシートを考えておられるということでなるべく簡単にやりたいというお気持ちはわかるんですが、プレキャストならではの独自の項目は何かおきめになったのでしょうか。【小浦パネリスト】具体的なものは今検討中です。現場打ちになくてプレキャストに特有なものとして養生に関して蒸気養生(促進養生)。また、現場打ちの場合は固定した場所での構築になりますがプレキャストですと脱型して置き場で養生、また、運搬という項目もありますのでこのようなところは現場打ちと異なったものとして品質のチェックをする項目を設けるべきではないかといったことを部会で検討しております。【久田先生】わたしもご発表を聞きながらメモに運搬・荷卸しと書いたのですが現場打ちにはないけれどもプレキャストだからチェックしなければならないステージはいっぱいあると思います。運搬時あるいは荷卸し時の角欠けひび割れといったこともありますし、社内規格の中にその項目がなかったのが残念に思ったのは、構造物となった時にやはり接合部、目地という問題が出てくるのではないかと思います。今回納入する製品に最もふさわしい目地の材質などは要件としてあると思うのですが、このような観点でご検討されたことはあるのでしょうか。【小浦パネリスト】メーカー側で目地の材質を検討するのは特に止水性を求められた場合などではないかと思います。モルタル目地の場合は従来工法の中でやられているという考え方ですので材質等を評価するということはやられていないと思います。討論会平成28年願い協調融和

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