東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 29 ―温、生コン温度、スランプ、空気量等を記入するようになっています。それから施工状況のチェックシートもありまして、準備からはじまり、運搬、打込み、締固め、養生と施工の各段階でチェック項目があり、適正に行われているか、段階ごとに確認しながら作業が行われております。私たちコンクリート製品工場へのチェックシートの適用についてですが、コンクリート二次製品工場では多品種・大量生産になっているため、現場打ちコンクリートの管理方法をそのまま適用することは難しいと考えております。対象とする製品をどうするか、先ほど申し上げました、ロット管理という考え方で管理していますので、製品個々の管理をどうするかは部会で検討していかなければならないと思っています。そのほかにチェックシートの取り扱いについて、外部に公表・提出するのか、作業工程に影響が出ないか、各社事情が異なるため共通の管理項目をどうするか等を検討していく必要があると考えております。また、二次製品に特有の養生方法や脱型後の保管方法などについてのチェック項目も考えていくことにしております。最後に今後の活動についてです。 ・発注者等ユーザーの意見を聞くことも含め、コンクリート二次製品の品質に対する要求事項を把握すること ・製品の品質に影響を及ぼす製造面での要因の分析 ・JISの管理項目以外に必要な管理項目がないか検討する ・協会の技術委員へのアンケートなどにより上記課題を明確にする ・具体的なチェックシートの使い方も検討する以上で活動の中間報告を終わらせていただきます。ありがとうございました。【佐藤パネリスト】「リサイクル・未利用資源利活用検討部会中間報告」本日、部会長の中栄コンクリート工業社の野添さんが所用で出席できませんので、万年コンクリート工業の佐藤が報告いたします。部会のテーマを「リサイクル製品と未利用資源の利活用に関する検討及び推進」としております。目的としましては、リサイクル製品の利用と普及推進、未利用資源のプレキャスト製品への利活用の検討と推進、それからリサイクル材料の利用に関する基準類の整理としております。活動スケジュールにつきましては4か月ほど遅れてスタートしておりますが、今年度中のまとめを目標に進めているところです。今日はリサイクル製品の利用の現状について調査を終えておりますのでご報告いたします。リサイクル製品の利用の現状としまして東北6県のリサイクル製品認定制度で認定されているコンクリート製品を調査いたしました。福島県ではリサイクル材として銅スラグ、石炭灰、再生骨材、溶融スラグ、高炉徐冷スラグが利活用されております。一般廃棄物由来の溶融スラグは放射性物質の濃度が基準値(100Bq/Kg)を超えておりまして利用は中断しております。山形県では溶融スラグが5社、廃車のサイドガラスが利用されておりまして、あと石炭灰(フライアッシュ)これは酒田共同火力発電社のものです。宮城県は1件で再生骨材が利用されております。秋田県は溶融スラグを利用した製品認定が大変多く、県内で広く利用されているものと思われます。溶融スラグは秋田市総合環境センターからのものです。ほかに能代火力発電所のフライアッシュも利用されております。岩手県でも溶融スラグが広く利用されていることがわかります。岩手県では溶融スラグの供給元として盛岡紫波地区環境施設組合清掃センター、滝沢雫石環境組合清掃センター、岩手沿岸南部クリーンセンターの3施設がありまして、他の県との大きな違いになっております。青森県の認定製品の特徴は産業廃棄物由来の溶融スラグが利用されていることです。大平洋金属社ではフェロニッケルの製造技術を応用して、産業廃棄物平成28年願い協調融和

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