東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 28 ―画について報告いたします。はじめに、工事現場においては熟練工や労働力不足から今後ますますプレキャスト化が進むと考えられております。現在JIS製品等の品質管理は社内規格等で行っておりますがより高い品質を確保するためには管理項目、特に工程内を再度検討する必要があると考えております。今年度は「現場打ちコンクリートの品質管理システム」と「コンクリート二次製品の品質確保システム」について現状の調査を行っております。東北各県において、現在、認定制度・工場審査が何らかの形で行われているのは岩手県、秋田県、山形県、福島県になります。良い品質への改良・改善が目的とされておりまして社内標準化、社内体質の向上、レベルアップを目標として行われております。社内だけではなく、各組合員相互で技術力のレベルアップを図り、品質の向上に努められているようです。どのようなことを審査しているかと言いますと確認項目としてですが、全般的な管理体制、材料・工程の管理、製造・検査設備、製品・環境管理といった項目です。確認シートなどが作られまして、確認項目に従ってチェックされるという形になっています。活用方法としまして山形県の場合ですと合格となった場合、県発注工事の承認願いの提出資料を簡素化するということになっています。コンクリート二次製品工場における現在の品質管理としましては、社内規格において、総則、製品規格、原材料規格、製造規格、検査規格、設備管理規格、製品出荷規格、品質管理規格、不適合品処理規格、外注管理規格、公害防止規格、安全衛生管理規格、このような形でJIS工場としての品質管理の社内規格を規定してそれぞれ管理されていると思います。これらの規格のなかみの一例ですが、製造規格の中に配合設計基準、配合指示規定、作業標準規定があり、検査規格の中に工程検査規定、製品検査規定、試験規定などがあります。二次製品工場では現場打ちと異なる点として検査ロットがありますので、このあたりをチェックシートの中でどう取り扱うかが一つの課題かなと思っております。山口県におけるチェックシート及び管理表についてですが、平成19年に山口県土木建築部において「コンクリートひび割れ抑制対策資料」として運用が開始され、平成26年からその対象を「ひび割れ抑制」から「品質確保」に拡大して「コンクリート構造物品質確保ガイド」に移行されております。ひび割れを抑制しコンクリート構造物の耐久性を向上させることを目的としています。このガイドのコンクリート施工記録の中にコンクリート打込み管理表並びに施工状況把握チェックシートがあります。打込み管理表には当日の打設時の気討論会平成28年願い相互信頼

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