東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 25 ―キャスト製品の信頼性は得られたか」先ほど新聞記事にもあった通り生コン不足の中でプレキャストを多用化していただいた場面がたくさんあったかと思います。使っていただいたことで、売り買いが増えただけでなくて、やっぱりプレキャストはいいねというところまで信頼性を勝ち得たのかというところをぜひご議論いただきたいと思います。もう一つは製品としてずっとプレキャストの本質的課題だったのですが、目地・継手・継目・接合部など製品としてではなく、製品をパーツとして使った構造物、最終的な構造物としての安全性とか信頼性を確保することが大事であって、目地・継手は製品ではないと言ってしまうとそれまでなんですが、そこから見た不具合は必ずプレキャストを使うと良くないというふうに判断されがちなんです。製品と製品をつなぐ部分の課題は、課題認識してからだいぶ時間がたつかなーと思いますが、それについてご検討は進んだのかといったところを掘り下げてみたいと思います。今後何をすべきかという話は今日、経産省さん国交省さん農水省さんの話にもありましたし内閣府がお出しになっているアベノミクス第2弾の中でも、地域活性化・持続化・強靭化・イノベーション・生産性向上・ITのフル活用などのキーワードが出て参ります。これらも、特に生産性向上については積雪寒冷地である東北において現場養生がなかなかできない中でプレキャストの品質を通じて信頼性を確保しうるようなチャンス、きっかけ、糸口がいっぱいあるような気がします。それをどう活かしていったらいいのかというところを議論いただければなと思います。最後は建設資材の安定供給ためにということで、競合相手と位置づけられてしまう生コン業界さんとともに生きていくためにはどういうやり方があるのか、シェアの話だけではなくこの地域に対して建設資材としてのコンクリートを安定供給するということが一番の大義ではないかと思います。そうしますと生コンさんにできること、プレキャストができることというのがきっとあって、このようなウィンウィンの関係についてこれまで模索してきたのかというところをご議論いただきたいと思います。イントロということでこのあたりを論点にしながら皆さんと討論できればと思っておりますのでよろしくお願いします。早速ですが何をしてきたかこれからどうすべきかという話の中で4つのご報告をしていただきたいと思います。まず金子さんからお願いいたします。【金子パネリスト】「東日本大震災におけるPCa製品の被害調査」これから東北コンクリート製品協会から4題発表いたします。まず、私の方から東日本大震災におけるPCa製品の被害調査結果について報告い平成28年願い相互信頼

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