東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 23 ―【討論会】「コンクリート製品団体のこれから」―建設工事プレキャスト化の流れの中で―司   会東北大学大学院工学研究科 土木工学専攻 教授       久 田   真 氏パネリスト前田製管株式会社 執行役員技術開発本部長         金 子   修 氏東栄コンクリート工業株式会社 技術開発部部長       小 浦 哲 義 氏万年コンクリート工業株式会社 生産部部長         佐 藤 敦 司 氏昭和コンクリート工業株式会社 東北支店副支店長      齋 藤   聡 氏○司 会 時間になりましたので、討論会に入らせていただきます。これより「コンクリート製品団体のこれから」―建設工事プレキャスト化の流れの中で―をテーマに、討論会を行います。登壇していただいている方々をご紹介いたします。東北大学大学院工学研究科 久田教授です。前田製管株式会社 金子執行役員技術開発本部長です。東栄コンクリート工業株式会社 小浦技術開発部長です。万年コンクリート工業株式会社 佐藤生産部長です。それから、昭和コンクリート工業株式会社 齋藤東北副支店長です。登壇いただいている方々と会場の皆様とで討論会を開催いたします。進行は、東北大学大学院 久田先生にお願いしております。それでは久田先生宜しくお願い致します。【久田先生】これから、討論会を行います。本日の話題は、「コンクリート製品業界のこれから」ということで、サブタイトルとして、建設工事プレキャスト化の流れの中でと書いてございます。それほど明確にプレキャスト化の流れができているわけではないのですが、その芽になるようなあるいは種になるような状況というのは、皆さんご理解いただけるかと思います。例えば、前半の講演でもありました通り、生産性を向上させるということは国を挙げて取り組むべき課題として認識されているところです。その中でやはり東北地方は3.11から5年の節目を迎える状況にあるということを踏まえなければいけないと考えております。東北とひとくくりするにしても太平洋側と日本海側では事情が異なるところもありますが、例えば宮城県さんあるいは多くの被災自治体の皆さんは、震災からの復興期間を8年ないし10年と位置づけておられます。仙台市さんは5年ということで、今年最終年度として復興事業を鋭意進めておられます。ご覧いただいている通り、10年の復興期間のうち復旧期を昨年終えて、現在再生期というタームに入っており、その真ん中あたりにいま私たちはいると思います。2018年3月からこんどは発展期という位置づけで進めていくというシナリオかと思います。その中でこれは新聞記事ですが、発災から1年6か月の段階で「生コン不足・対策急務」というような、コンクリートの供給源でかなり平成28年願い協調融和討論会

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