東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 16 ―特別講演【特別講演2】東北地方整備局の取組みとコンクリート製品に関する留意事項国土交通省 東北地方整備局 企画部 技術管理課 技術検査官  中嶋 弘明 氏東北地方整備局で技術検査官をしております中嶋と申します。検査官という名前ですが、担当は資材関係になっています。本来、今野課長が皆様に説明する予定でしたが、私が代理で報告させていただきます。本日、このようなセミナーで講演の機会をいただきありがとうございます。コンクリート製品協会の皆様には、特に震災復興の事業で大変ご尽力いただきまして感謝申し上げます。本日は東北地整の取組みと皆様のコンクリート製品に関する留意事項について説明いたします。時間も少ないので駆け足になるかと思いますが宜しくお願いいたします。最初に震災復旧・復興事業の進捗状況についてお話いたします。海岸堤防に関する復興事業、河口部の堤防嵩上げは、延長ベースで6割ほど残しておりますが、それ以外については今年度末までに完了予定となっております。復興道路の方になります。27年度末までに新たに26.3kmの開通を予定しておりまして、今週29日には南三陸の事務所で担当している吉浜道路が開通式を迎えることになっています。12月2日には、横断方向の復興支援道路になりますが、釜石秋田線の遠野、宮守間(約9km)の供用も予定されております。しかしながら、今年の夏の台風と関東、東北豪雨の影響でずれ込む事業も生じています。三陸道の登米東和-志津川IC間、本来今年度開通予定でしたが来年度にずれ込むかと思われます。東日本大震災による犠牲者への追悼と鎮魂や震災の記録と教訓の後世への伝承ということで、国営の追悼記念施設の整備を今年度から着手しております。場所は岩手県の陸前高田市と宮城県では石巻市となっています。これまで東北管内では国営みちのく湖畔公園の事務所が釜房ダム周辺の公園整備をやっておりましたが、この事務所が追悼記念公園の整備を担当することになっています。復興加速化会議が国交大臣、宮城県知事、仙台市長などが出席してこれまでに5回開催されております。この会議の中では公共の生コンプラントを生コンがいきわたらない地域に新設したり、皆さんの関係でいうとコンクリート構造物にプレキャスト製品を採用していきましょうといったことが決定され、動いているところです。太田大臣から石井大臣にバトンタッチされたということで、第6回目の会議が12月に開催される予定になっています。復興加速化会議のほかにも取り組んでおりまして、私の関係するところでは建設資材対策東北地方連絡会を震災以降、年3回開催しております。特に東北地方さらに被災3県は資材がひっ迫するということで、情報交換を行っているところです。このほかにもっと具体的な話を現場でしましょうということで、地区別の分会という形で生の話をしている場もあります。連絡会でどのような取組みが行われているかをご紹介いたします。一つは、このような工事が発注されますよといった発注見通しを各発注者がバラバラに公表するのではなく、まとめて公表しましょうとい平成28年願い相互信頼

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