東北コンクリート製品協会会報 No.4 2016年3月15日発行
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― 15 ―です。酒蔵中心ですので、車ではなくバスで広域移動しながら朝からお酒を飲みながら地域観光するみたいな、お酒の好きな方にはビッグなプロジェクトになると考えています。大阪で話をしたときにはぜひ行ってみたいと大きな反響がありました。酒を中心にして地域文化を発信していき、それを広域展開していくことに取り組んでいく予定です。それからものづくりについてですが、東北では電気・電子関連産業が大きなウェイトを持っておりましたが、海外展開による空洞化などにより減少しています。これに代わるものとして2006年から産業クラスターということで、経産局と各県が連携しながら今後の東北の産業の中心を自動車・医療の分野に絞って進めてきております。これがトヨタの誘致にもつながっていると考えております。電気・電子分野についても新しい取り組みということで、MEMSですとか、集積エレクトロニクス、三次元スーパーチップ、山形大学の有機エレクトロニクスなどの拠点整備を行っています。ここから地域の産業を育てていきたいと考えております。地方創生は安倍政権にとっても大きな課題ですが、人の流出問題があります。UIJターンに力を入れようということで、観光と同じように東北一体となって取り組もうとしております。それから皆さんにお話ししたいのが「ものづくり補助金」です。上限1,000万円、補助率3分の2となってまして、コンクリート製品企業さんでも活用されています。コンクリート製品の機能強化、生産効率アップ、デリバリーの効率化など、機能を高めるための設備投資に使える補助金ですので、補正予算がでましたら、新たな投資をお考えの方はぜひご検討いただければと思います。最後に28年度経済産業政策の重点ですが、一つ皆さんに認識しておいていただきたいことはイノベーションによる成長実現というところです。これは経済産業省だけでなく政府としての成長戦略、アベノミクス第2弾ということになるのですが、今後のキーワードとして、IT(IoT、ビッグデータ、人工知能)これによってこれから日本の産業は変わっていきますということで、政府としては第4次産業革命と位置づけて重点的にこれに対応した社会構造を作っていくこととしております。IoTによって社会がどう変わって行くのか、例えば皆さんスマホを持っている方多いと思いますがこれほど普及するとは思っていなかったのではないでしょうか。スマート家電が普及してデータが集積されるとものづくりも変わってきます。製品の不具合や稼働状況に合わせたものづくりへ。生産工程管理も同じで、すべてインターネットへつながってデータを解析できるようになる。生産工程も変わってきます。商売も変わってきて、IoT、ビッグデータ、AIが進んでくると世の中どんどん変わってきます。皆さんの仕事も変わってくるかもしれません。工事現場も無人化が広がって来るでしょう。長期的にみると日本の産業構造が変わってきますので人が減っている中でどう生産性を維持するか、生産性向上のためにいろんなことをやっていかなければならないわけです。日本の人口はすでに減り始めています。1年間に生産労働人口は100万人以上減っています。このような状況を皆さんも考えていかなければならない。その時に、IoT、ビッグデータ、AIがどう皆さんにも影響してくるのかは、ぜひ注視していただく必要があるのではないかと思っています。駆け足になりましたが、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。○司 会 ありがとうございました。何かご質問がございましたら。「東北の経済・産業の現状」ということで有路課長どうもありがとうございました。続きまして、「東北地方整備局の取組みとコンクリート製品に関する留意事項」と題しまして、東北地方整備局企画部技術管理課 技術検査官の中嶋 弘明様よりお願い致します。平成28年願い共存共栄

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