広報さけがわ2017年8月号 No528
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広報さけがわ 2017年 8月6 昔ながらの技法、ものづくりの精神を今に伝える村の藁細工名人。その技術は幼いころに自然と身につき、本格的な制作活動を始めたのは老人クラブに加入した60代後半のとき。藁細工の他に竹細工なども制作しており、しめ縄やかごをはじめ50種類以上もの作品を残している。小学校での藁筆制作の指導など、伝統技術の語り部として精力的に活動している。 7月6日(木)庭月観音に佐藤さんらが制作した大わらじが奉納されました。この大わらじは、制作期間半月、延べ20名の方々の協力を得て完成させたもので、東京の浅草寺に大わらじを奉納している村山市楯岡荒町の職人と全く同じ技法で作られています。佐藤さんは、本来門外不出であるこの技法を教わるため、なんと30年間も職人のもとに通い詰め、今年の3月にやっと教えていただいたそうです。浅草寺に奉納される大わらじの約4分の1という縮尺だが、重さは12キロほどにもなり、その迫力は想像以上です。 大わらじが庭月観音の仁王門に掲げられると、庭崎住職からは、「大わらじが奉納されたのは調べがつく限りでも500年ぶりのこと。ここを訪れた皆様がこの大わらじから力をもらって帰っていただきたい」と感謝の言葉が述べられました。 また、7月26日(水)には、京塚の「多福院」にも同様の大わらじが奉納され、今となっては触れる機会の少ない藁細工という文化を現代に伝える象徴となりました。佐藤 五郎 氏(日下1区)伝える  繋ぐ

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