さけがわ議会だよりVol124
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さけがわ議会だより ● 10 観光行政と 村観光協会の活用について村長 観光客に様々な価値の提供を検討質問 さて、従来から村の観光と言えば、羽根沢温泉や毎年8月18日に開催されている灯ろう流しがクローズアップされます。しかし、観光については以前とは違い、誘客人口も減少の一途をたどっていると思われます。 近年、各地域では、行政に出来るだけ頼らない村の情報発信に一躍を担っている団体も見受けられるようになってきています。そこで、観光協会会員独自のイベントの開催はどのようなものがあるのか。また、今後助成を行っている観光協会に対して、何を求めていくのかをお聞きしたい。 次に、私は観光行政は大変窓口の広い事業であると思う一人であり、村全体が観光財産で埋もれているのではないかと思います。現在行っている事業を批判するわけではありませんが、各所のイベント参加型が多く、片道切符のようで仕方ない。観光は、誘客増大こそが目的のひとつであり、またそれを作り出すことも重大なことかと思われます。そこで、現時点で早急に進めているもの、これから進めていくものがあればお聞きしたい。 出来るだけ現実性のあるものを取り上げてほしい。答弁 観光協会につきましては、毎年6月に開催する「まぼろしの滝・与蔵の森トレッキング」や「観光ボランティア養成講座」やお土産品の企画・開発等を行って村の観光振興の一翼を担っております。今後もソフト事業面で充実を図っていただき、多様化している観光客の受け入れに柔軟に対応できるような取組をお願いしたいと考えております。また、交流地域づくり事業につきましては、東京都荒川区や東村山市、福島県桑折町等と地域活性化を目的とした相互交流を行っております。荒川区との「鮭の里親事業」は5年目となり完全に定着いたしました。また、昨年は、東村山市の方々に鮭川歌舞伎定期公演に来場していただくとともに、舞台で踊りまで披露していただきました。また、桑折町には鮭まつりで出展していただくなど、鮭川村の代表的なイベントを盛り上げていただきました。このように交流事業の効果も徐々に現れてきており、今後交流都市からの観光客の増加も期待できるのではないかと考えております。 観光に関する近年の状況としましては、団体での観光から個人での観光が多くなり、更に観賞型よりも体験型の観光に多くの人が集まる傾向にあります。こうした状況を踏まえ、村内の地域資源を最大限活用した体験メニューの開発が必要です。 このため、まずは観光客の利便性を向上させる観点から、情報発信の一元化を進めており、鮭の子館をその拠点として位置づけることとしております。また、鮭川村はきのこや山菜のほか、鮭、鮎等の水産資源など数多くの「食」に恵まれているほか、全国有数の泉質を持つ羽根沢温泉、希少生物の棲む米湿原、様々な体験施設が用意されているエコパーク、村のシンボルである小杉の大杉等、様々な観光資源があります。これらを効果的に組み合わせるとともに、新しい体験メニュー等を企画し、観光客に、様々な価値を提供できるような仕組みを構築していきたいと考えております。一般質問丸山 重幸 議員

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