建築士山形 2017 No.97 architect of yamagata
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山信仰の修験地、出羽神社の登拝口の修験集落で、南北朝時代から修験僧の宿坊として栄えました。国指定重要文化財(建造物)月山・出羽・湯殿山三神社社殿の参拝は修験僧のみならず、江戸時代には一般庶民の信仰の中心で大変にぎわっていたそうです。嘉慶元年(1387年)大寺を建立、その後幾度かの火災に遭い現在の建物は天保12年(1841年)に再建されたものです。非常に大きな建物で、東西66.9m南北22.5mで492坪大きさです。この建物の厨房は必見です。火の取り扱いを大空間のなかでやることで防火対策をしていました。江戸時代の防火対策が近代の大規模木造建築の高知駅の防火対策と共通していることに驚きました。建築の防火の歴史を見ることのできる三社神社は建築士には必見です。 見学会の後は懇親会です。懇親会の会場は宿坊、長甚坊です。宿坊に泊まる機会は滅多にありません。気分は修行僧になって?美味しくお酒をいただきました。 今回の参加人数は14人でした。企画してくださった太田さんはじめ西村山支部の皆様ありがとうございました。 合同会議で今年のまちなみ見学会を西村山支部に企画してもらうことになりました。 担当は西村山地区の太田等委員にお願いしました。今年のテーマは「歴史的建物を通して山形県の文化を理解する」です。日程を11月4日(金)で開催しました。今回は、寒河江の慈恩寺と西川町の岩根沢 月山・出羽・湯殿山三神社を見学しました。参加者には寒河江の慈恩寺の駐車場に集合してもらいました。そこでスケジュールや注意事項等の説明をして早速見学です。あいにく小雨の肌寒い日でした。 慈恩寺は天平18年(746年)聖武天皇の勅により婆羅門僧正菩提僊那が寺院を建立したのが始りと伝えられています。境内には10あまりの文化財の建造物があります。僧侶の方の案内で建物や仏像等を解説してもらい見学しました。ちょうど本堂の屋根の改修工事の最中でしたので、タイミングよく茅葺も見学できました。 次に、見学は西川町の岩根沢 月山・出羽・湯殿山三神社に移動します。西川町岩根沢は、六十里街道の入り口に位置し、三『まちなみ見学会in寒河江・西川』を開催して。佐藤敬介 SATO keisukeまちづくり委員会 委員長CCommunity Planning Committeeまちづくり委員会Page31Page31TitleNameNumber1/1SATO keisukeまちづくり委員会

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