建築士山形 2017 No.97 architect of yamagata
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 また、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が平成27年7月に制定されましたが、いよいよ4月1日から施行となります。2000㎡以上の非住宅の新築増改築において、省エネ基準の適合性判定を経ないと建築確認が下りないこととなります。さらに、特定建造物を除く300㎡以上の新築増改築についても現行の省エネ措置の届出制度と同様に、省エネ計画を届出なければなりません。社会情勢の変化に伴い建築物のエネルギー消費量が著しく増加していることに鑑み、建築物の省エネ性能の向上を図るために設けられた制度です。皆さまには内容をよくご確認いただき、職務にあたられるようお願い申し上げます。 これからも建築士の果たすべき役割と責任は大きく、皆さまの誠実な職務全うが大切となりますが、皆さまに期待される役目を遂行していただけるよう、建築士会では支援していく所存でございます。 今後も、会員および関係各位の皆さまからより一層のお力添えをいただきたくお願い申し上げるとともに、更なる建築界の発展に寄与することを誓い、挨拶といたします。 山形県建築士会の会員、賛助会員の皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃より本会の運営および諸業務につきまして、多大なるご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。 さて、中古住宅市場活性化の施策としてインスペクション(現況検査)の普及が挙げられます。インスペクションは中古住宅の物件の状態を消費者が把握できるようにするため、第三者が客観的・専門的立場から住宅の検査・調査を行い、構造体はじめ仕上げ材、設備等の経年劣化の状態や欠陥の有無、改修すべき箇所とそのおおよその費用等を見極め、アドバイスを行う業務です。その業務を担う専門家をインスペクターと呼び、まだ認知度は低いもののインスペクションのメリットは大きいため、これから普及すべきであろう事業です。これまで建築士会でもインスペクター養成講座を行ってまいりましたが、4月からは国土交通省によるインスペクターの講習会も始まる予定です。すでに建築士会での講習会を受講し、建築士会インスペクターとして登録された方も、これからインスペクターを取得しようと考えていらっしゃる方も、国土交通省がとりまとめるインスペクションを習得していただき、施策に沿った業務の取組みをお願いいたします。OOpening Impressions巻頭所感Page01会長挨拶。平吹和之 HIRABUKI kazuyuki一般社団法人山形県建築士会会長Page01TitleNameNumber1/1HIRABUKI kazuyuki巻頭所感

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