建築士山形 2017 No.97 architect of yamagata
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 この度第59回建築士会全国大会「 大分大会 」において、一般社団法人山形県建築士会の推薦を戴き、連合会会長賞を受賞いたしました。これも一重に一般社団法人山形県建築士会の平吹会長をはじめ県の理事者各位の推挙と、西村山支部会員皆様の支えの賜物のおかげと、心より感謝申し上げます。 大分大会へは、西村山支部より7名の同行で参加し、大会の地で祝福を受けました。おんせん県おおいたでの開催で、別府の地に宿泊でしたが、多大なる祝福を浴びて別府温泉の湯を浴びず、ホテルのバスで汗を流すだけでした。 西村山支部の珍道中は、庄内空港発・羽田経由・大分空港着で、空港からは、ジャンボタクシーで国東地方の寺社仏閣をめぐって、こころ清め別府の地に到着しました。夕食は、高級居酒屋で大分特産の関あじ、関さばを食し、地酒での乾杯でした。2日目は、私用で知人宅を訪れ仏壇に手を合わせ、大会に参加し式典で表彰を受けました。 自分にとって大分は第二の故郷で、これまで人生の節目に訪れてきました。高等学校入学時・大学入学時・大学卒業設計提出後に大分に行き、磯崎新先生の作品散策として、福岡シティ 『大工は真面目で直ひた向きな生き方をしていないと 人の心を打つようなものは作れない。時間をかけて執念のものづくりのできる職人でなければならない』 飛鳥建築最後の宮大工「法隆寺棟梁西岡常一」さんの唯一の内弟子で、現代の名工小川三夫棟梁の言葉です。私は小川棟梁に大変懇意にして頂いており今まで色々な話をうかがいました。私はこの言葉が一番好きで、この言葉を生き様として仕事をやってきました。特に日本古来の伝統建築は、後に人間性が銀行大分支店・大分市情報学習センター・富士見カントリークラブハウス・大分県立大分図書館等を見学しました。(残存しない建物もある。)大分大会会場のビーコンプラザも磯崎新先生の作品です。山形県建築士会での想い出は、県からの委託事業で青年部が担当となり纏めた、山形のすまい・山形のすまいプラン集・山形の家耐震読本などのお手伝いと、青年部委員会の交流としての支部対抗のソフトボール大会、勉強会としての支部持回りの各地区での山形県建築士会青年大会など山形県の青年・女性建築士との交流があります。 当時知り合ったメンバーとは、今でも親しく交流を続けており、好き友であり士会活動では、共に切磋琢磨しております。 今後とも微力ではありますが、皆様と共に建築士会活動に参加・協力して行きたいと思っております。会員減少で何かと厳しい折ではありますが、建築士会の益々の発展を心よりお祈り致します。 この度は、誠にありがとうございました。表れる見えない所で建物がもっているそこにこそ心を込め先人の残した技術を発揮し、後に伝える重要な役目がある事を忘れず、執念のものづくりに邁進して行きたいと思います。 今回伝統的技能者の表彰を頂くことができ心より感謝を申し上げます。今後この栄誉に恥じぬよう精進してまいりたいと思います。 結びに建築士会が益々発展することを願って受賞の御礼といたします。建築士会連合会会長賞を受賞して思うこと。伝統的技能者表彰。安孫子文亮 ABIKO fumiaki 西村山支部渡部俊治 WATANABE shunji  Page23TitleNameNumber表彰2/2ABIKO fumiakiWATANABE shunji

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