建築士山形 2017 No.97 architect of yamagata
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 平成28年11月19日に、新庄支部主幹では12年ぶりとなる、第29回山形県建築士会青年大会が開催されました。現在、新庄支部では若い青年建築士が減少傾向ではありますが、活気ある新庄支部、復活への第一歩となればと思い、今回の青年大会を開催させていただきました。 今回の青年大会テーマは「文化財と私たち」ということで、重要文化財となる建築物と、我々建築士がどのように関るべきかを考え、施設視察、講演により勉強させていただきました。建物視察については、文化庁より重要文化財指定建築物となりました「原産の杜」庁舎及び蚕業試験場の視察を行いました。講演は吉野敏充デザイン事務所 吉野先生による、「地域とデザイン」について講演をしていただきました。吉野先生は、原産の杜にて月一度、地域住民交流の場「キトキトマルシェ」を開催しております。我々建築士会の幾年の課題でもある、「地域活性化」「建築物のリノベーション」、2つの要素を取り込んだ形式となっております。11月20日は生憎天候が優れませんでしたが、今年最後のマルシェ開催日とあって、沢山の方が来場したようです。今回の大会で感じたことは、大切なのは「人脈・人とのつながり」、であり、講演内容にもありました、様々な人材、業種の方々とのつながりの大切さを改めて感じさせられました。そして、その沢山のつながりが今後建築士会としての、地域貢献活動等に発展するのでは、と感じました。 今回の青年大会については、新庄支部の青年委員が少ない状況での開催となり、正直、準備については大変なものでした。設計士としての業務を全うしなければならない傍ら、大会企画、会場手配、講演依頼、その他をこなさなければならない状況でありました。本大会を通じ、青年建築士の減少する中、建築士として奮起しなければならない現状ではありますが、支部内で少数の青年建築士としての活動については限界があるのではと思います。今後は、徹底した青年委員の確保、又は青年大会などの活動の在り方の見直しが必要なのではないかと感じました。 最後に、当日青年大会に出席いただいた、御来賓の皆様、各支部青年委員の皆様、そして大会準備にご協力いただきました新庄支部役員、大会実行委員の皆様には、心より感謝の意を表し、御礼申し上げます。田中一行 TANAKA kazuyuki From新庄支部第29回青年大会について。Page14TitleNameNumber会員だより4/11TANAKA kazuyuki

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