建築士山形 2016 No.96 architect of yamagata
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 山形県の人口がここ数年毎年1万人近く減少しています。東北では秋田県・青森県が激しく、岩手県・山形県が追いかけている様な状況です。20年後には「限界集落」が現実化するとメディアが取りあげていました。又就業労働者の減少率も大きく建設業界においては将来が懸念されます。このような状況下で山形に他方より多くの人が集う様にして減少状況に歯止めをきかせたいと思うのは県民皆様の気持ちではないでしょうか。2015年上半期、天童市が「ふるさと納税」日本一となったと報道されておりました。それは謝礼品(特産品)の人気を表した数字だと思われます。米・野菜・果物・肉そしてお酒と、どれをとっても安全なおいしい食材を提供していると全国的に認められていると言うことで大変喜ばしいことです。 やはり山形県の主産業は農業ではないでしょうか。又最近は林業の活性化も本格的になってきました。県はじめ各市町村においても力を入れはじめ県産材木材利用の建物の建設、木質を利用した循環型エネルギーへの取組が多く取りあげられるようになってきました。我々建築士会においても大いに取組み、オール山形、山形のブランドを全国に発信、活性化に繋がれば地域社会への貢献に繋がるのではないでしょうか。 山形県、特に山形支部所在地(山形周辺)は全国的に見ても自然災害のない地域ではないでしょうか、私もこの年になるまで災害らしい災害を受けた記憶はありません。強いてあげれば小学時代、伊勢湾台風が日本列島を直撃・縦断、校庭の大きなポプラ木の枝が折れ落ちたり、板塀が倒れ、蔵の屋根が飛ばされた事、中学生時代木造校舎の2階がグラグラと揺れた新潟沖地震、後は4年前の東日本大震災くらいです。今年全国あちこちで見舞われた水害、雪害も記憶にありません。 このように自然災害が少なく、おいしい食材が豊富にあり、自然豊かな自然環境の山形は、「住みやすさ日本一」と思います。どうすれば人々が山形に来て戴き、住んでいただけるのか、その時建築士会はどのような役割を果たせるのでしょうか、空き家対策等も今後の課題でも有ります。会員皆さんでいろんな知恵を出し合いましょう。 今年の山形支部事業ですが、例年同様山形市関連行政協力事業の「在宅介護改修支援」「木造住宅耐震診断協会」の他、県建築士会関係の事業も結構あります。ご協力いただいた支部会員の方々にはお礼申し上げます。これからも「技術研修」的な事業を計画し建築士としてのスキルアップが出来、誰からも認められる様な建築士会と成るよう取り組んで行きたいと思います。今後ともご協力お願い致します。伊藤 彰 ITOU akira山形支部長山形は住みやすさ日本一。山形支部FromPage10TitleNameNumber支部だより9/9ITOU akira

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