建築士山形 2015 No.95 architect of yamagata
35/46

酒田市中ノ口配水場ポンプ室○ 酒田市末広町14-14○ 竣 工 年  1930年(昭和5年)○ 構  造  鉄骨造平屋建○ 面  積  109㎡○ 設計監理  学博士 和田忠治○ 施  工  不明 酒田市上水場創設時の上水道は最上川右岸に取水井を設け、清浄した後自然流下によって中ノ口配水場にされます。ポンプの動力によって各家庭へ水が届くまでの中間地点、中継ぎの役割を担っていました。 太平洋戦争の戦時中には、市内の桜の多くは伐採されましたが、中ノ口配水場の桜は生き残り、平和のシンボルとして敗戦による傷心を慰めていた建物自体も被害を受けることもなく、その後の新潟地震など災害においても崩壊しなかった。 水の需要の増大に伴って第一配水池に加え第二配水池、第三配水池が整備され、配水池容量の拡充が図られた。その後、更なる配水管網の整備や配水方法の変更等により、中ノ口配水場ポンプ室は平成3年度より、その機能を停止し、現在に至っている。伊藤克行 ITOU katsuyuki From酒田支部残したい建物。Page33TitleNameNumberITOU katsuyuki5/5特集

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です