建築士山形 2015 No.95 architect of yamagata
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坂本辰哉 SAKAMOTO tatsuya From新庄支部ふくしま大会に参加して。 第57回建築士会全国大会「ふくしま大会」が10月23日(木)・24日(金)・25日(土)の3日間福島県郡山市にて開催され、新庄支部からは9名(ちょっと寄り道二本松の菊人形を見学)参加してきました。 福島は、平成23年3月11日 午後2時46分に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けたことは皆さんご承知の通りです。 主会場となった「ビッグパレットふくしま」、皆さん被災直後よくテレビにてご覧になられたと思います。その会場は、被災された方々の避難所として利用された福島県最大の施設でした。 建築士の決断「ならぬことは ならぬものです」ふくしまで語ろう建築・絆・再生をテーマに開催された今大会。 全国から多くの建築士が集まり大会を盛り上げました。参加者数は、会員・来賓合わせて総勢3,200名と3,000名を超え、福島の復興を願う思いを感じる大会となりました。 震災復興のシンボルとなったフラガールによるフラダンスショーのオープニングアトラクションから和やかな雰囲気で始まった大会。連合会会長挨拶、県知事挨拶、そして福島市長の挨拶へと、市長の挨拶のなかで復興の想いを話されるとき、声を詰まらせるところがありました。3年半たっても一向に進まない復興に、苛立ちと不安があったのではないかと思いました。幸いなことに山形県は大災害に至ることなく日々を過ごしています。しかし明日は我が身、しっかりと災害対策をしておくべきだと思います。そして一日も早く被災された方々の日々の生活が戻りますようお祈り致します。 今大会、連合会会長表彰に我が新庄支部より、樋渡昭慶前支部長が受賞されました。おめでとうございました。 大会の記念品の中に、会津地方の郷土玩具縁起物のかわいい起き上がり小法師が入っていました。この起き上がり小法師を見ていると、「福島は被災になんか負けず起き上がります。必ず復興します。どうか皆さん見ていて下さい。」とそんな思いで私たちに贈ってくれたのではないかと思いました。 来年の全国大会は、石川県金沢市にて開催されます。大会旗が福島県建築士会会長より連合会会長へ、連合会会長より石川県建築士会会長へと渡されて無事大会は終了しました。 今回の大会に参加出来なかった会員の方々、次回の石川大会へ振るってのご参加期待しております。 大会が終われば、恒例の温泉に浸かった後での宴会です。思いがけない埼玉県支部勇士3名の乱入(交流)もあり大いに盛り上がりました。 翌日は、世界のガラス館にて買い物を終え国重要文化財にも指定されている「会津飯盛山・さざえ堂」へ。 さざえ堂とは、1796年郁堂和尚が考案建立したもので六角3層高さ約16m、昇降別々らせん形通路により階段がなく一方通行で上下するという日本唯一、世界にも例のない名建築とされています。見る角度によっては少し倒れて見える建物でした。(私だけ?)又、飯盛山といえば、白虎隊の墓所があることで有名なところ。長い階段を上りへとへとにながらの見学。 次に向かったのは、会津市内にある末廣酒造 嘉永蔵へ。酒造りの過程等の説明を受け早々本来目的としている試飲コーナーへ。無料で常時6~10種の試飲が可能とあり皆さんほろ酔い気分に。昼食、お土産は鶴ヶ城会館にて。鶴ヶ城は見学せずに遠めに見ながら一路新庄へ。 2日間とも、とても天気が良く道中の山々も色づき景色がとても綺麗で最高でした。Page15TitleNameNumber会員だより4/9SAKAMOTO tatsuya
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