建築士山形 2015 No.95 architect of yamagata
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MMembers Topics会員だよりPage11-24 平成26年10月24日に、福島県郡山市ビックパレットふくしまにて全国大会が行われ、米沢支部からは9名が参加してきました。 朝米沢を出発し、郡山市内の名所をめぐりながら会場を目指しました。 まず向かったのは、「日本のカッパドキア」と呼ばれる浄土松公園・きのこ岩。成分の違う地層が断層により分断され、それぞれ風化に対する抵抗度が違うために風雨に浸食されてきのこ型になったとの事。震災の影響で、割れた岩もありました。巨大なエリンギ型の岩は自然の神秘を感じました。 次に向かったのは、平成21年に近代産業遺産に認定された開成館。明治7年に区会所(郡役所の前身)として使用された建物で、中では安積開拓や安積疏水の開さくに携わった人々についての資料が展示されていました。当時は洋風の建築法が伝わってなく、擬洋風建築(西洋風に似せた建物)だったとのことで、和洋入り混じった外観は何とも言えない歴史を感じる姿をしています。敷地内には、安積開拓入植者住宅が移築復元されており、中に上がって当時の生活の様子を知ることができました。外と襖一枚で、よく寝れるもんだと感心しました。 その後、郡山駅西口のビッグアイにて昼食をとり大会会場へ向かいました。会場では、トヨタ自動車でF1の開発をしていた高橋敬三氏の講演会が行われており、車好きにはたまらないF1カーの展示もされていました。つづいて大会式典の他、交流会が行われました。 式典のオープニングでは、ハワイアンズのフラガールのダンスショーがあり、絶妙なカメラアングルに米沢支部内では絶賛の声が聞かれました。 屋外展示場では、福島の地酒や名産品など豊富に揃っており、すでにいい気分になっている会員も見られました。 今回の大会テーマは“建築士の決断「ならぬものはならぬものです」ふくしまで語ろう 建築・絆・再生”でしたが、テーマの通り、福島県の現状や震災からの復興のために我々ができることをもう一度考えさせられる有意義な時間となりました。 つづいて、向かったのは郡山市公会堂。ルネサンス調の建物で、半円連続アーチの柱廊や、垂直に伸びた塔屋などが特徴で、非常に美しい建物です。管理者のご厚意で、中も見せていただくことができました。2階に観覧席がありますが、残念ながら使用できないとのことでした。天井や、ステージ上のアーチがライトアップでとても美しく見えました。 郡山市を満喫し、一行は磐梯熱海温泉へ。懇親会では地元食材の料理とおいしいお酒をいただきました。偶然にも一緒の宿になった、大会中泥酔していた埼玉からの会員との交流も楽しみ、一日を終えました。 2日目最初に向かったのは、磐梯熱海温泉からおよそ2時間、羽鳥湖高原の森の中にあるブリティッシュヒルズ。 パスポートのいらない英国とうたわれるとおり、敷地内の建物は全て中世英国風となっており、内装やインテリアも凝っている物ばかりでした。ちょうどハロウィンが近かったため、ドラキュラやゾンビに扮したキャストがたくさんおり大人でも楽しめました。中では英語が飛び交い、海外気分を味わえました。ゆっくりと建物鑑賞をしつつ、細部の造りにツッコミを入れながら英国を後にしました。 その後、会津若松市七日町通りへ。時代を感じる建物が通りに並び、大正浪漫の雰囲気を味わえました。その中の一つに、太郎焼総本舗という太郎焼をその場で食べられるカフェがあり、そこで太郎焼をいただきました。太郎焼とは、山形でいうあじまんの様な物で、一つ食べるとおなかにずっしりきます。蔵を改装した建物のようで、地震が来たら倒れそうな造りになっていました。 通りには、酒蔵や漆器店など100年以上の歴史を持つ老舗の店も多くあり、観光客で賑わっていました。今後行ける機会があれば、会津バーガーに挑戦したいと思います。 初めての全国大会参加ということで、先輩方にいろいろ教えて頂きながら日程を終えました。最高の天気と、最高の紅葉と、最高のメンバーで内容の濃い2日間でした。ありがとうございました。照井さやか TERUI sayaka From米沢支部第57回建築士会全国大会「ふくしま大会」参加報告。Page11TitleNameNumber会員だより1/9TERUI sayaka

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