建築士山形 architect of yamagata 2014 No.94
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EEducation Project Committee教育事業委員会Page29審査の方法  1:趣旨に沿っているか・独創性があるか(夢・希望)  2:デザインと芸術性  3:地域性をどのように理解しているか・建物のテーマに対する理解度  4:全体的(機能的)にまとまりがあるか  5:設計の表現能力 などを主眼に厳正に審査いたしました。 上位の作品に共通しているのは、地域で共同で仕事をし、共に生活をするという点でした。最上地方の皆さんは、季節風「やませ」、金山杉、豪雪等と共存するような“地域のくらし”に取り組んでみてはいかがでしょうか。 当選案の「うるいの里 小笹」は上山の山里でうるいを建物に組み込まれた広大な棚田で栽培し、その中庭に、さくらんぼ、ぶどう畑を有し、4軒の農家が棚田の1部に住まいを構えるという案です。地域に根ざした生活、コンセプトはかなりの評価がされます。 高校生としては、見事であります。ですが、そこから組み立てられるプラン造りにまだまだの未熟さを感じます。吹き抜けを楽しい空間として表現するとか、自然の光、風等をもっと巧みに取り入れる等の配慮があれば良かったと思います。 これから卒業設計に取り組むわけですから、更なる飛躍を期待したいものです。 最後に県内各高校からの応募が来るようお願いしていきたいと思います。 あれば鬱陶しく、無ければ寂しい“地域のくらし”、それをここで考えてみよう。昔の束縛の強いものではなく、もっと自由でわくわくするような“地域のくらし”の現在と未来が考えられないだろうか。その中に建築があればよいが、建築にこだわらなくてもよいかもしれない。私達は2年前の東日本大震災でも、厭というほど “地域のくらし”の重要さを思いしらされた。 第4回(2013年)建築甲子園 県予選審査会を平成23年11月21日(木)午後1:30分より山形県高度技術開発センターにて行いました。今回は県内で山形工業高校3点、新庄神室産業高校3点の応募がありました。 審査には県建築士会の理事と教育事業委員会で行いました。審査結果当選:うるいの里 小笹鈴木 朝美(山形工業高校)次点:6角形のつながる家工藤 果林(山形工業高校)   〔家族みんな中心となる空間、6世帯が集まる広場〕作品:つながる田舎暮し山川 結加(山形工業高校)作品:雪とともに暮らす家〜新庄型〜   大場あゆみ、奥山 里美、二戸 葉月、柳生 梨奈 (新庄神室産業高校)作品:あったらいいなこんなHouse 〜High school Terras House〜   安食 渉、池田 翔大、伊藤 春樹、斎藤  幹 (新庄神室産業高校)作品:雪国の新しい家   伊藤 光平、佐藤 玄基、佐藤 栞   津藤 加奈、長男 祥輝(新庄神室産業高校)第4回 建築甲子園 県予選審査会燃えろ!建築甲子園 “地域のくらし”中川善雄 NAKAGAWA yoshio教育事業委員会 委員長平成25年11月21日(木)13:30Page29TitleNameNumber1/1教育事業委員会NAKAGAWA yoshio

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