建築士山形 architect of yamagata 2014 No.94
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(2)免震下部基礎打設 免震下部基礎は、従来新築の場合には、免震基礎打設専用のホッパーを使用して打設する方法が採用されている。しかし当現場では、免震レトロフィットであるため、上階の躯体があり、作業スペースに制限ができてしまい、上記のホッパーが入る空間が確保できなかった。 そこで、専用の圧送管を作成し、下部ベースプレートに取り付けてコンクリートを打設した。(3)土間床補強 免震化を行うに際し、多くの既存土間は解体する計画としたが、市役所業務に関連する、電気、電話、光ケーブルなどのインフラが土間に埋め込まれており、上部室用途によっては、土間を残す必要があった。そこで、上記ウレタン注入完了までの間、既存土間(厚さ120㎜、無筋)を残す方法として、1階の床からはH鋼およびケミカルアンカーを使用し、土間を吊る方法を提案し、実施した。下部からはサポートで土間を支持した。5.おわりに 戸田建設および高松木材にとっては、東北地方における免震レトロフィット工事ははじめてでしたが、市役所職員様をはじめとする多くの方々の御支援・御協力により免震化工事を完成することができました。3月の竣工に向けて順調に進捗しております。今後も所員一丸となって無事故・無災害での竣工を目指します。写真-14 圧送管設置状況写真-15 打設状況写真-16 土間補強状況図-2 土間解体範囲写真-13 注入状況確認Page25TitleNameNumber戸田建設・高松木材特定建設企業体4/4特集
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