建築士山形 architect of yamagata 2014 No.94
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 そこで、グラウトに替えて発泡ウレタンを注入することを提案した。ここで使用する発泡ウレタンは、通常の吹付用のものではなく、船舶の船体などに注入するタイプである。施工に先立ち、ウレタンの圧縮強度が土間補強の設定設計荷重以上あることを仕様書および試験で確認した。また、試験施工も行い、十分にウレタンが充填されることも確認した後、施工を行った。4.各種提案、現場での創意工夫(1)土間下発泡ウレタン注入の採用 原設計では、土間下補強の方法として構造デッキを敷き込み、既存土間とデッキの間に無収縮モルタルなどを注入する計画となっていた。掘削後の既存土間下の状況は、玉石・砂利が多く存在しており、それらを撤去した後の、平滑ではない土間下にデッキを敷き込み、最低グラウト厚さを確保しようとすると注入量および建物重量が過大となる恐れがあった。また、既存土間下には、断熱がなかったがピットとなったことから寒気の流入が考えられ床温度の低下が懸念された。写真-7 ⑩免震下部基礎構築写真-8 ⑪免震装置設置写真-9 ⑫プレロード写真-10 土間下状況写真-11 ウレタン注入状況写真-12 注入後Page24TitleNameNumberNumber戸田建設・高松木材特定建設企業体3/4特集

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