建築士山形 architect of yamagata 2014 No.94
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今年度の西村山支部の技術講習会は、昨年に引き続き「耐震補強」のテーマで行なわれました。先の大震災から数年経過し、「耐震」への意識も変化が感じられる昨今ですが、会員の耐震補強技術の更なる向上を目指し、「改正耐震診断法及び技術講習会」としました。 改正耐震診断法に関しては、西村山支部耐震委員長・村山浩之氏が担当しました。また、現実的技術は外部耐震壁工法を、旭トラスト外装株式会社中澤正志様、内部耐震壁工法を、エイム株式会社駒井隆広様にお話頂きました。 村山耐震委員長の話は主に、「木造住宅耐震診断・一般診断方法」の改正ポイントについてでありました。主な改正内容として、1・耐力要素のデータの充実と見直し2・一般診断の「その他の耐震要素の耐力」の見直し3・平屋建て用柱接合部による耐力低減係数の追加4・柱接合金物による低減係数の見直し(直線補間)5・一般診断、配置低減係数6・基礎の分類追加等です。旭トラスト外装株式会社中澤様の外部耐震壁工法は、自社製品ATーWALLの説明が主でありました。ATーWALL壁王のポイントとしては、1・住みながら地震に強くなる。2・住みながら古くなった外観を新しくする。3・様々なバリエーションで壁基準耐力を取得している、等です。エイム株式会社駒井様の内部耐震壁工法は、自社の耐震補強部材“かべつよし”をベースとして壁耐震補強のあらゆる工法のメリット、デメリットを比較検討しています。1・筋違と面材2・内部補強と壁補強、等です。3・金物補強と壁補強、等です。以上が講習会概要です。村山委員長の学術的な話とは対照的に2社の“自社製品”による耐震壁工法の話は、とても興味深いもので、またこれからの実践に“即戦力”として考えられるものでした。 講演会終了後、会員による親睦会を講師を交えて行ないました。鈴木悦郎 SUZUKI etsuro From西村山支部西村山支部技術講習会。Page14TitleNameNumber会員だよりSUZUKI etsuro4/7
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