クローバー46号 平成29年10月15日発行
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022017・10・15従来の尿管結石の治療には、体の外から衝撃波を当てる体外衝撃波結石破砕術が手軽であることから、多く行われてきました。しかし、体の外からでは、硬い結石を砕くには力が弱く、体が動いてしまうため、小さい結石を割るには狙いがつけにくいなどの問題がありました。近年、内視鏡及びレーザーの進歩により、体を切らずに体の中から尿路を通って直接石に到達し、結石を割る治療ができるようになりました。この度、当院では「尿管結石レーザー破砕システム」を6月に導入いたしました。この新しいシステムでは、どの部位にある結石に対しても治療可能であり、かつ直接石を割ることができ、割ったあとに割った結石を回収できるというメリットがあり、術後の再発を減少させることができます。現在、術後に発熱がなければ、翌々日に退院となる3泊4日のスケジュールで行っています。前赴任先の栃木県内の病院において、このシステムを導入し、県北部地域で最多の手術件数となった経緯があります。その経験を生かし、徐々に件数を増やしている状況です。尿管結石にてお困りの方は是非、当科を受診してください。その他の内視鏡手術・腹腔鏡手術・開腹手術にも力を注いでおります。少しずつ地域の皆様に認知いただけているようで、酒田や飛島など遠方から当科での手術を希望されて来院してくださる患者さんも出てきており、とても感激しております。今後も地域貢献のために尽力していきたいと思います。皆様何卒よろしくお願いいたします。「まぶたの形成外科」のご案内第3木曜日 担当医師 村上 正洋(日本医科大学 眼科)まぶたは生まれつき加齢により様々な病気が起こります。上まぶたでは、大きく分けて2つの代表的な病気があります。一つは眼がん瞼けん下かすいしょう垂症と呼ばれるもので、上まぶたが十分にあがらず目が細くなった状態を言います。もう一つは、皮ひふ膚弛しかんしょう緩症と呼ばれるもので、余った皮膚がまつ毛を超えて瞳の方に垂れ下がった状態を言います。ともに視野が狭くなり、特に上方が見えにくいため、一生懸命まゆ毛をあげて物を見るようになり、それが頭痛や肩こりの原因になると言われています。下まぶたでは、一般的に逆さまつ毛と呼ばれる、生まれつきの睫しょうもうない毛内反はんしょう症と老化による眼瞼内反症がよく見られます。ともにまつ毛が目に当たる事で目がゴロゴロしたり、充血したり、目やにが多く出たりします。治療法の基本は手術になりますが、大きな負担がかかるものではありません。全て健康保険が適用になりますので、是非まぶたの形成外科を受診して下さい。泌尿器科医長 遠藤 勇気「まぶたの形成外科診療」を開始しました平成29年9月より毎月第3木曜日にまぶたの形成外科診療を開始しました。主な対象疾患は以下のとおりです。 ●眼がん瞼けん疾患…まぶたが開かない、まぶたの皮膚がたれ下がる、逆さまつげ など ●眼瞼けいれん…目を閉じてしまう、まばたきがリズミカルにできない など ●涙るいどうへいそく道閉塞…涙目、涙がこぼれる など ●眼瞼の腫瘍、眼瞼・眼がんか窩の外傷、義眼など ○眼科で受付してください。診療日 毎月第3木曜日診療科 眼科受付時間 13:30〜16:00診療時間 14:00〜「尿管結石レーザー破砕システム」の導入

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