クローバー第44号 平成29年2月15日発行
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042017・2・15 抵抗力の低下している患者さんや高齢の入院患者さんが、インフルエンザに感染すると重症化しやすくなるため注意が必要となります。当院では、インフルエンザが流行する冬期間、入院患者さんへの感染を防止するために、流行が終息するまでご家族以外の方の面会を制限させていただく場合があります。面会制限中は、患者さん、ご家族、ご来院される方々にご不便・ご迷惑をおかけしますが、患者さんの安全な療養生活と感染防止のため、ご理解とご協力をお願いします。 【面会可能な方】 ご家族(配偶者・両親・子・身の回りのお世話をされている方)のみとなります。ただし、状況によっては、ご家族の方の面会も制限させていただく場合もありますので、その際はご了承ください。※ご家族でも、以下の方の面会はご遠慮ください。☆発熱・せき・鼻水・咽頭痛など風邪の症状のある方☆インフルエンザ等の感染症の可能性のある方☆15歳以下の方【面会する際のお願い】⃝病室前のアルコール消毒薬で手指を消毒してください。⃝マスクを着用してください。⃝できるだけ短時間に済ませてください。【制限期間】 流行が終息するまで※面会制限の情報については、病院内掲示又は病院ホームページをご確認ください。今季はノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が例年に増して猛威をふるっています。ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、一年を通して発生がみられますが11月くらいから発生件数が増え、12月~翌1月が発生のピークになる傾向があります。ノロウイルスは感染性胃腸炎の原因となる病原体の一つです。ノロウイルスが原因かを調べるためには、医師の判断で必要に応じて少量の便を採取して簡易検査を実施することもできます。しかし、検査で陽性であったとしても、ノロウイルスに効く薬やワクチンがないため治療は対症療法となります。症状として、激しい下痢やおう吐による脱水症状を起こしやすいので、水分補給を行ってもらいますが、症状がひどい場合は点滴を行うこともあります。また、ノロウイルスに感染していても簡易検査では陽性とならない場合もあり、ノロウイルスに感染していないことを確かめることはできません。特にノロウイルスが流行する冬季は、下痢やおう吐などの症状がみられればノロウイルスを疑った対応を行うことが望ましいとされています。ノロウイルスは感染力が強く、汚染された人の手や食品を介して、口から体に入り感染することが主となります。おう吐物や糞便中に目に見えない大量のウイルスが排泄され、おう吐物や便に触れた際に手にウイルスが付き、汚染された手で食品、蛇口、ドアノブ、トイレレバーなどに触れることで間接的に人から人へと広がっていきます。二次感染を防止するためには、「こまめに丁寧な手洗い」を行うことが大切となります。感染性胃腸炎の原因となるウイルスは、アルコール消毒が効きにくいため、石けんと流水で洗い流すことが効果的です。また、指輪や腕時計などを外し、指先や指のすき間を丁寧に洗うことを心掛けるとよいでしょう。手拭きタオルについても、下痢やおう吐のある方と同居している場合は、症状が治まるまではペーパータオルなどを使用するのもよいでしょう。汚染した環境、調理器具、衣類については、熱湯消毒や塩素系の消毒剤で拭き取ることが有効です。冬季に多い感染性胃腸炎の原因となる病原体は多種多様です。ノロウイルスだから対策を徹底するのではなく、日頃から手洗いをこまめに行い、食品は中心部までしっかり加熱するなど、感染予防を意識した行動をとることが感染性胃腸炎を予防するうえで大切になると言えるでしょう。ノロウイルスによる感染性胃腸炎について(政府広報オンラインより)インフルエンザ流行期の面会制限に関するお願い

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