クローバー第44号 平成29年2月15日発行
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032017・2・15診察室46冬場の『おしっこ』からわかること連日寒い日が続きますね。みなさんは風邪、インフルエンザ、胃腸炎などかかってないでしょうか。雪はきで筋肉痛やぎっくり腰、高所からの転落などなさってないでしょうか。冬場はこういった病気・怪我で病院は大忙しです。とはいっても泌尿器科は関係ないのでは?と思われるかもしれません。しかし我々泌尿器科でも季節に応じて患者さんの訴えや症状が変わってくることがありますので、いくつか紹介したいと思います。そもそも泌尿器科を受診される患者さんの多くは、尿が出にくい・尿がもれてしまう・尿が近いといった症状を訴えます。男性の場合は前立腺肥大症、女性の場合は過活動膀胱といった病気に起因するものです。そこに寒さが加わることによって膀胱がうまくひろがることができなくなり、尿がさらに近くなります。そのため冬の時期から症状が悪化し、外来にいらっしゃる患者さんは多くなります。症状を改善するのに薬を処方してもらうのも手ですが、寒さが原因であれば、腹巻をする・携帯型カイロを使うことなどを指導しております。また尿検査にて尿が濃くなっている方もいらっしゃいます。そのような方は暖房のよくきいた部屋で乾燥してしまい、脱水状態になっています。お年を重ねるに従い、喉の渇きを察知するセンサーが鈍くなってしまうので、実際には脱水状態であっても、そのように感じていないということがあります。脱水になると血液がドロドロになってしまうので、よくありません。また脱水状態のため、排尿回数が減ることで膀胱炎などの尿路感染症をひき起こすこともあります。他にも尿量の減少によって尿路結石ができやすくなります。1日の水分摂取量としては500‌mLのペットボトルを3本、尿路感染症や結石を発症している方には4本と外来にてお話しております。まだ冬は続きますので、こういった症状に気を付け、健康的に寒い日を乗り切りましょう。泌尿器科医長佐々木 崇なでしこの会とは、当院乳腺外科で乳がん手術を受けた方を対象に1年に1回集う患者会です。サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」にあやかり、力強く前向きに輝かしくとの願いや思いがこめられた名称です。患者会では、会食やアート作品作りをしながら交流を深め、同じ病気、手術を経験した人同士、悩みを共有しながら情報交換をしています。今年は、11月上旬にしめ縄作りをしながら、参加した皆さんで楽しい時間をすごしました。「同じ経験をした人に会えて不安が安らぎます。参加して良かった。」との声も多くきかれ、毎年、この患者会をとても楽しみにしている方もたくさんおります。年代も30代から80代までと幅広く、あちらこちらから笑い声があふれ、とても和やかな会です。患者会には、乳腺専門医である鈴木医師、看護師、その他医療スタッフも参加し、患者さんとの貴重な交流の場となっています。10月18日(火)、ギター弾き語りの演奏会を開催しました。演奏者は寒河江繁次さん(東根市在住)。リオオリンピックや当院のホスピタルコンサートをご覧いただき、「今度は自分も!」と、申込みいただきました。「涙そうそう」や「夜空ノムコウ」など皆さん一度は聴いたことがある曲を4曲、穏やかな雰囲気でギターの弾き語りを披露していただきました。寒河江さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。(医療サービス向上委員会)なでしこの会ってな~に?ホスピタルコンサートを開催しました

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