クローバー第42号 平成28年7月1日発行
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クローバー北村山公立病院広報紙平成28年7月1日発行/北村山公立病院東根市温泉町2-15-1TEL.0237-42-2111もくじ最新核医学(RI)装置を導入1健康講座「知っていますか?乳がんのこと」2車いすをいただきました2熊本地震被災地へ医療救護班を派遣2診察室44「喫煙していると全身麻酔が危ない」3ふれあい看護体験3リハビリ技師制服新調4救急救命士の病院実習にご協力を4新任医師紹介4新採職員抱負5平成28年度北村山公立病院職員採用試験案内5環境整備奉仕作業5外来診療科医師日程表6 今年3月より、最新の核医学診断装置に更新され現在稼働しております。核医学検査とは、ラジオアイソトープ(以下RI)と呼ばれる微量の放射線を放出する薬を体内に投与し、体内分布や集積状態を調べる検査です。使用するRIによって、様々な検査を行うことが出来ます。また、カメラが体の周りをゆっくり回転しながら撮影し、画像処理することで断層撮影(SPECT)が可能です。 今回更新された装置は、SPECT/CTと呼ばれる装置で、核医学診断装置とCT装置が一体化し、一連の検査で核医学診断画像とCT画像、およびその両方の重ね合わせの画像を得ることができる特徴があります。核医学診断装置だけでは不十分であったRIの集積位置や範囲が、CT画像上で正確に分かるようになりました。骨な最新核医学(RI)装置を導入~SPECT/CTによる正確な画像提供が可能に~どの検査では重なり合う臓器の影響を受けにくくなり、診断精度が飛躍的に向上しました。 また、体内のRIから放出される放射線は、体の厚みで減弱し、体の深部からの情報が弱くなってしまうことがありましたが、CT画像の体内情報をもとに補正することにより正確な画像が確認できるようになりました。これは、体の深部を精査する検査で威力を発揮し、主に脳血流検査や心筋検査で活用しています。 当院で一番多い検査である脳血流検査では、頭蓋骨などの影響を正確に補正することで、微量の変化が分かるようになりました。認知症診断には、この微量な変化が重要であり、血流や代謝、形態をより正確に捉えることができるようになり、診断精度の向上に繋がります。 心筋検査は、心臓を動かす筋肉を調べる検査です。これまで装置ではカメラまでの距離の影響で、深部に位置する心臓の一部がしばしば弱く映し出されていましたが、CT画像で補正することで距離や臓器による影響を抑えられ、その部分を正確に描出できるようになりました。このように、CT画像をもとに補正を行うことで、どのような体格の方であっても精度の高い画像を確認できます。 撮影するカメラが大型であることも特徴のひとつです。撮影できる範囲が広くなったこと、およびカメラ自体の感度の向上や、最新の画像処理が可能となったことで撮影時間が短縮され、全身を撮影するような検査であっても負担の軽減が期待されます。 今回の機器更新にあたり、RI検査室の全面改修を行いました。更新に時間がかかり、ご迷惑をおかけしましたが、今後とも最新機器の特性を活用し、診断精度の高い画像の提供に努めてまいります。装置:Symbia Intevo Excel(SIEMENS社)やまがたピンクリボンプレフェスタ2016ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進することなどを目的として行われる啓発運動です。乳がんについての正しい知識を身につけてもらうために東根市で開催します。当日は、講演会やキッズダンス、パネルディスカッションが行われます。問い合わせ先:東根市子育て健康課 TEL0237-43-1155【日時】7月18日(月・祝)12:45~15:40【会場】東根市さくらんぼタントクルセンター【申込】直接会場にお越しください。
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