クローバー第37号 平成26年10月15日発行
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腹ふく腔くう鏡きょう手術システムの導入新生児聴覚 スクリーニング検査022014・10・15 この度、当院では日々高度化する医療状況に対応するため、新たに高画質CCDカメラ内蔵で、腹腔内で可動性のある腹腔鏡手術システムを導入しました。これまで胆のう手術しか行われなかった腹腔鏡手術が、現在では早期胃がんや進行性大腸がん、ヘルニア、虫垂炎、肝臓やすい臓の腫瘍に至るまで様々な疾患で行われるようになってきています。このように腹腔鏡手術の適応疾患は近年急速に広がってきており、当院においては県内に先駆けてすい臓手術を行っております。 このシステムの導入により、高度な手術が展開できるようになり、現状では開腹手術よりも腹腔鏡手術の件数の方が多くなるまでになりました。残念ながらすべての手術が可能なわけではありませんが、多くの患者さんがこの手術方法によって、痛みの少ない手術を受け、入院期間の短縮や術後の回復を早めることができるようになっております。 今後も、当院では腹腔鏡手術に力を入れていき、なるべく多くの患者さんに痛みの少ない手術が提供できるよう頑張っていきたいと思います。 新生児を対象に行う「耳の聞こえ」を簡単に確認することができる「聴覚スクリーニング検査」を始めました。 誕生後すぐの赤ちゃんは、耳からいろいろな音の刺激を受けることで、言葉を習得したり、社会性や認知などの能力を習得していきます。この時期に聴力障害があると、これらの発達が遅れてしまいます。しかし、この時期に障害を見つけて、適切な治療や訓練をすれば、言葉の発達を促すことができます。それには、生後6か月までに確定診断し、療育を行うことが勧められています。 現在、当院でお産した赤ちゃんのみを対象に行っています。外科医長 山本 一仁

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