クローバー第35号 平成25年2月15日発行
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04クローバー2014.2.15東棟緑化地患者駐車場古墳(墳丘部)(現在は盛土)N大塚古墳概略図▲ 毎年、冬になると感染性胃腸炎が流行します。ノロウイルスは感染者の嘔吐物や糞便中に大量に含まれ、少量で感染します。手指や食品を介して経口感染し、集団食中毒を引き起こしてしまうこともあります。家族内感染も起こしやすいので、嘔吐物の処理を適切に行うことが大切です。次亜塩素酸による消毒や加熱が殺菌には効果的です。 インフルエンザは普通の風邪とは違います。感染力がとても強く、突然の高熱とともに筋肉痛、のどの痛み、咳、鼻汁などの症状が見られます。「かからない」ために、こまめな手洗い・うがい、部屋の湿度を適切に保つ、栄養・休養・睡眠を心がけ、また流行期には人混みを避けること、マスクの着用も防御策の一つです。かかったかなと思ったら「うつさない」ために、無理せず早めに休む、早めの治療薬、咳エチケットを守りましょう。重症化を防ぐために、予防接種も大切です。 病院中央にある緑化地の半分を占めるのが、「大塚古墳」です。インターネット上からも簡単に検索でき、観光情報にも紹介されています。古墳というと、巨大な鍵穴の形をした前方後円墳を想像されるかたが多いでしょうが、大塚古墳は四角い形をした方墳(ほうふん)です。 昭和44年の東根市教育委員会による発掘調査の結果、大塚古墳は方墳で、埋葬施設のある墳丘部は1辺約30メートルあり、まわりにはぐるりと10メートル幅の周湟(ほり)をめぐらした跡があることが確認されました。出土遺物等から、県内でも古式に属する古墳時代6世紀頃と推定されています。病院増改築工事を行う際、この大塚古墳の周湟の一部はすでに病院東棟の建物の下になっていましたが、昭和63年に東根市教育委員会より、現状のまま保全するよう申し入れがあり、以後は工事など手を加えることなく大切に管理しています。 〝ヒポクラテスの木〞は正式名をプラタナス(和名では、鈴懸(すずかけ)の木)といい、医学の祖であるヒポクラテス(BC460年頃〜375年頃)がこの木の下で弟子たちに医学を教えたことに由来しています。ヒポクラテスの故郷ギリシャのコス島には、その子孫の巨樹があり、医の道を伝えるものとしてヨーロッパで最も神聖な木と言われているそうです。コス島原木から採取された苗や実などは(発芽させるなどして)、医療倫理の象徴として世界各地に植樹されています。日本への渡来一番目の〝ヒポクラテスの木〞は、昭和31年に山形県の篠田秀男先生がギリシャを旅行した際、その実を分けてもらい育てたものです。篠田総合病院内に植樹したのが、山形県内に持ち込まれた始まりです。昭和56年5月に篠田先生の特別のご好意で当院の20周年の記念植樹の木として、由緒ある〝ヒポクラテスの木〞を譲りうけました。このヒポクラテスゆかりの地から受け継がれた銘木は大きく育ち、10メートルを超える高木となっています。新緑の頃には、白と緑の樹肌が美しい姿を見せてくれます。ぜひ〝ヒポクラテスの木〞探してみてください。すぐにわかりますよ。感染性胃腸炎・インフルエンザにご注意!!ご存じですか?病院のこんな名所「大塚古墳」と「ヒポクラテスの木」「大塚古墳」「ヒポクラテスの木」

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