クローバー第35号 平成25年2月15日発行
3/6

032014.2.15クローバー 医療は安全と思われがちです。しかし、医療の現場では、ちょっとした間違いが重なれば、大きな医療事故につながる事もありえるのです。医療事故を未然に防ぎ医療を安全に提供するためには、全職員が医療安全に対する意識を持ち、小さな間違いを早く拾い上げて、その対策を講じる取り組みが必要です。 今回は、当院の医療安全の取り組みについてご紹介したいと思います。 医療の現場では「ヒヤッ」としたり「ハッ」としたりすることがあります。それを「ヒヤリ・ハット報告書」で、医療の安全を管理している医療安全推進室へ報告しています。医療安全推進室では、週1回会議を開き報告内容を確認し、どうすれば医療事故につながらず、安全な医療を患者さんに提供することが出来るかの予防策を検討しています。その予防策を実施するために各所属には、医療安全のリーダーがいます。そのリーダーをリスクマネージャーと呼んでいます。リスクマネージャーが医療事故防止を働きかけ実践・評価して、全職員の安全意識が高められるように取り組んでいます。 当院の医療事故防止活動としては、全職員を対象に医療安全セミナーの実施や医療安全標語の募集、医療安全マニュアルの見直し等を行ってきました。 このような取り組みがあり、幸いに平成24年度は公表する医療事故は発生しておりません。 私たちは、患者さんに信頼され、安心で安全な医療を提供できますように日々努めて参ります。        文責:医療安全推進室 斉藤貴美子影響レベル(報告時点)傷害の継続性傷害の程度レベル0レベル1レベル2レベル3aレベル3bレベル4aレベル4bレベル5-な し一過性一過性一過性永続的永続的死 亡--軽 度中等度高 度軽度  ~中等度中等度 ~高度-永続的な障害や後遺症が残り、有意な機能障害や美容上の問題を伴う死亡(原疾患の自然経過によるものを除く)そ の 他--内    容患者への実害はなかった(何らかの影響を与えた可能性否定できない)処置や治療は行わなかった(患者観察の強化、バイタルサインの軽度変化、安全確認のための検査などの必要性は生じた)簡単な処置や治療を要した(消毒、湿布、皮膚の縫合、鎮痛剤の投与など)濃厚な処置や治療を要した(バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者の入院、骨折など)永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題は伴わないエラーや医薬品・医療用具の不具合が見られたが、患者には実施されなかった。この中には、不可抗力によるもの、過失によるもの、予期せぬ事態などが含まれる。北村山公立病院 医療安全推進室平成25年1月改定●苦情・患者側からの暴力●紛失(機器類、書類、麻薬、劇薬、毒物など)●針刺し事故●施設上の問題●医療機器の不具合・破損●その他患者影響レベル平成25年度医療安全標語の優秀作品に選ばれた方々。写真向かって右2番目が最優秀賞に選ばれた太田氏。平成25年度 医療安全セミナー風景 医事情報課 太田 達雄 作平成25年度 医療安全標語 最優秀作品「再確認 無駄だと思うな もう一度」「再確認 無駄だと思うな もう一度」当院の医療安全の取り組みについて当院の医療安全の取り組みについて当院の医療安全の取り組みについて当院の医療安全の取り組みについて当院の医療安全の取り組みについて

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です