クローバー第31号 平成24年10月15日発行
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22012.10.15「アミノインデックスがんリスク   スクリーニング検査(AICS)」を始めました がん検診は、体の部位別に検査を行わなければならず、時間や身体的な負担を理由に検査を敬遠する方も多いと思います。患者さんの中には、初診時にはすでにがんが進行している若い方もいます。少しでも早期発見・早期治療にお役立ちができるよう、当院では、7月10日から一度の採血で複数のがんにかかっているリスク(可能性)を同時にチェックできる「アミノインデックスがんリスクスクリーニング検査(AICS)」を導入しました。 血液中に含まれる20種類のアミノ酸濃度は、健康な人であれば、それぞれ、一定に保たれるようにコントロールされていますが、さまざまな病気になるとアミノ酸濃度のバランスが変化することが分かっています。このアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、がんにかかっている確率を予測するのが「AICS」です。 検査対象となるがんは、男性の方は胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん。女性の方は胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)・卵巣がんです。 検査は採血だけです。検査結果は、それぞれのがんについて0.0~10.0の数値で報告され、この数値からランクA・ランクB・ランクCの3段階で示されます。ランクが上がるほど、がんである確率が高いことになります。この数値に基づき、より精密な検査を受け、早期発見・早期治療に結び付けることができます。 この検査は、採血を行った時点でのがんにかかっている確率を数値化したもので、がんであるかどうかをはっきり判断するものではありません。がん以外の病気でも検査値が変化しますので、検査結果の解釈や精密検査を行うかどうかは医師とご相談ください。結果が良くても定期的な健康診断は必ず受けていただくことをお勧めいたします。Q.「腫瘍マーカー検査との違いは?」A. 「AICS」は、もともと体の中にあるアミノ酸が、がんによりそのバランスが崩れることを利用した検査です。最近の研究では、がんがとても小さい段階であっても体の中のアミノ酸バランスが崩れることが分かっています。そのため、この検査を受けることでがんを早期に発見できる可能性があります。   一方、「腫瘍マーカー検査」は、体の中にできてしまったがんが作り出す特殊な物質を測る検査です。この物質は、もともと体の中にほとんどないものですが、がんができてしまうと大量に作られるものです。しかし、がんがある程度大きくならないと、検査をしても数値に表れなかったり、がんが十分大きくてもあまり作られなかったりすることがあります。採血でがんのリスク(可能性)をチェックしましょう!「アミノインデックスがんリスク   スクリーニング検査(AICS)」を始めました【お申込み受付】  医事情報課 医事情報係 TEL.0237(42)2111 内線(2109)                平日 8時30分~17時15分 (土日祝日は受付をしておりません。)よくあるご質問疑いのあるがんに絞って精密検査結果採血(5㎖)予約男性AICS (4種)胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん25歳以上(前立腺がんは40歳以上の方が対象となりますので、そのがんの結果数値はあくまでも参考値になります。)21,000円女性AICS (5種)胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)・卵巣がん20歳以上(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がんは25歳以上の方が対象となりますので、そのがんの結果数値はあくまでも参考値になります。)21,000円女性AICS (2種)乳がん、子宮がん(子宮頚がん・子宮体がん)・卵巣がん20歳以上(乳がんは25歳以上の方が対象となりますので、そのがんの結果数値はあくまでも参考値になります。)13,000円毎週火~金午前7時30分対象となるがん対象年齢実施曜日時間料  金

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