東根市食育・地産地消推進計画:平成28年3月
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第1章 食育・地産地消推進計画の策定1.計画策定の背景と目的 未来を担う子どもたちが、健全な心とからだを培うとともに、すべての市民が生涯を通していきいきと生活することが元気なまちづくりには不可欠です。そして、その基礎となるのが毎日の生活に欠かせない「食」です。 本市では、「食育基本法」に基づき、平成23年4月に「東根市食育推進計画」を策定し、関係機関・団体等と連携しながら、食育の推進に努めてまいりました。 その結果、食育についての認知度が向上するなどの成果があがってきたところです。 しかしながら、いまだに朝食の欠食がみられることやメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の割合が高い状態が続いており、望ましい食生活を実践する必要があります。 また、「食」を支える「農」においても、国内の食料自給率の低下や、農業所得の減少、担い手の高齢化や後継者不足など、さまざまな問題を抱えています。今、地場産の農産物の良さを知って、おいしいと言って食べてもらいたい生産者と、安全安心な農産物を求める消費者の思いの差を埋めることができない状況になっています。それを解消するキーワードが、「地産地消」です。地元の農産物を地元で消費する地産地消の取り組みを推進し、生産者と消費者の信頼関係を築くことで、それぞれが抱いている思いの差を埋めることができます。そして、将来的には、加工や流通、販売などに一体的に取り組む農業の6次産業化を推進することで、地産地消の取り組みを拡大していくことが期待されます。 このようなことから、自然の恩恵やこれらに関わる人々のさまざまな活動への感謝の気持ちや理解を深めながら、市民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするため、また、乳幼児期から高齢期までそれぞれのライフステージにおいて、家庭や学校、職場、地域、関係団体、行政などがそれぞれの役割を担い、連携・協力して、「食育」と「地産地消」を推進していくことを目的として、「東根市食育・地産地消推進計画」を策定します。【食育とは】 生きる上での基本であり、「知育」「徳育」「体育」の基礎となるべきもの。また、さまざまな経験をとおして「食」に関する知識と選択する能力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間をそだてること。(食育基本法より抜粋)【地産地消とは】 国内の地域で生産された農産物(食用に供されるものに限る。)を、その生産された地域内において消費する取組のこと。(農林水産省ホームページより)- 2 -

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