市報ひがしね平成29年11月1日号 No1339
19/30
市報19 東根市でもドイツでも朝夕はめっきり冷え込む季節になりました。 今の季節ドイツでは、かぼちゃ、パースニップ(ニンジンに似た根菜)、芽キャベツ、紫キャベツ、ジャガイモなどの野菜が収穫されます。家庭では、これらの野菜を使った体を温めるスープや鍋物などが食卓に並びます。そのほか秋は狩猟シーズンなのでジビエ(鹿などの狩猟肉)料理をよく作ります。 また、ドイツ人は11月には秋の雰囲気と紅葉を楽しんで、次にやってくるクリスマス・シーズンを心待ちにしています。Fahrradjahr 20172017年・自転車生誕200周年 バーデン・ヴュルテンベルク州カールスルーエ出身のカール・フォン・ドライスが、1817年に自転車の原型となった「Draisine(=ドライジーネ)」を発明しました。ドライジーネはペダルが無く、足で地面を蹴って進む木製の二転車の乗り物でした。 1817年6月12日に同州マンハイムで行われた最初の走行が自転車が生まれた瞬間です。 それから、200周年迎えた今年、カールスルーエとマンハイムでいろいろな自転車に関する会合やイベントが開催されています。 ドイツでは自動車が移動手段としてトップの座を占めています。 しかし近年は複数の交通手段を活用する「モビリティ・ミックス」という環境に優しい考えが広がり、公共交通機関と自転車の重要度が高まってきています。自転車を保有する世帯は1969年には全世帯の53パーセントに過ぎませんでしたが、現在は83パーセントという数字からも分かると思います。 私も東根市に来てからは自転車を使っています。休日は少し遠いところまで足を伸ばしたりして市内探検を楽しんでいます。Martinstag聖マルティヌスの日 ドイツでは、キリスト教の聖マルティヌスの命日である11月11日を「聖マルティヌスの日」として祝います。 聖マルティヌスは、ローマ帝国に生まれ、兵役の後、洗礼を受けて、フランスのトゥール司教となりました。謙遜と禁欲を重視した聖マルティヌスは、人々の崇拝の対象となり、偉大な聖人と讃えられました。 聖マルティヌスの日は、農民が一年を締めくくる大事な収穫祭が行われる日でもあるため、全国にこの日を祝う習慣が広がりました。 ひがしね祭に似ていて、当日には子どもたちが幼稚園や小学校で作った提灯を持って、街の中心にたかれている「マルティヌスの火」という大きいたき火まで練り歩きます。そこで歌をうたったり、お菓子を食べたりして楽しみます。 また、この日にはガチョウを食べる習慣があります。脂の乗ったガチョウをローストして、紫キャベツと、ジャガイモのクネーデル(=Knödel=団子のようなもの)を付け合わせで食べます。カッフェークラッチNo.02Guten Tag♪ベロニカのお茶飲み話
元のページ
../index.html#19