市報ひがしね平成29年5月15日号 No1328
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●お問い合わせ 果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会(ブランド戦略推進課内) ℡内線2812 栽培基準や出荷基準を満たしたGIマークが付された高品質の「東根さくらんぼ」は、6月ごろに収穫される露地ものから流通します。さくらんぼの生産量日本一、佐藤錦発祥の地である「東根」のさくらんぼを市外の友人や知人にぜひ、ご紹介ください。 またGIマークと「東根さくらんぼ」の名称を使用するためには、果樹王国6次産業化推進協議会への加入と、使用登録申請手続が必要(5月19日締め切り)です。GI保護制度に関心がある生産者の皆さんは、お問い合わせください。① 国の「お墨付き」が与えられることで、産品の品質が保証され、価格の安定や向上が見込まれる。② 品質を守るものだけにGIマークが付され、市場に流通するため、他産地との差別化が図られる。③ GIマークなどの不正使用を国が取り締まることで、訴訟などの負担がなく、ブランドが守られる。④ GIマークにより、真正な地域ブランド産品であることが明示されるため、産品の海外展開に役立つ。【人的な特性~生産者の不断の研鑽】 「東根さくらんぼ」の主力品種「佐藤錦」が佐藤栄助氏の手により交配されたのは105年前の大正元年。さらに岡田東作氏により命名され世に出されたのは、およそ90年前の昭和3年のことです。当時から研究熱心で品質向上に努力を惜しまない生産者が多く、栽培技術の向上や高品質化に努めてきました。 さらに東根市で開発された雨除け施設が導入されると、高品質の安定生産が可能となり、急速に佐藤錦の栽培が増え、全国区の知名度を誇るようになりました。【自然的な特性~気候・風土・土壌】 一般的に昼夜の寒暖差は果樹の生育に好影響を与え、果実は甘みを増すとされています。 東根市は、昼夜の寒暖差が大きく、加えて梅雨の日照時間が長いことも、食味に良い影響を与えています。 また奥羽山系の乱川扇状地をはじめとする水はけの良い土壌は、さくらんぼ栽培に適しており、土壌水分が少ないことが甘みにつながり、さわやかな甘さとほど良い酸味のバランスに優れた良食味のさくらんぼの生産を可能にしています。 「東根さくらんぼ」の知名度向上とともに、産地全体の活性化につながることを期待しています。 生産者としては、さらなる品質の向上を図っていきたいと考えています。市果樹研究連合会阿部敏博会長 このたびの登録を機に、地域全体で生産技術のさらなるレベルアップを図っていきたい。 GI保護制度の趣旨を生産者に認識してもらうことが必要。農協としても積極的な取り組みを行っていきたい。 4月21日、農林水産省で「地理的表示の登録及び登録証授与式」が行われ、果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会の会長(土田市長)と副会長(佐藤勝藏市農業協同組合代表理事組合長)をはじめとする関係者が出席し、磯崎農林水産副大臣から登録証の授与を受けました。 今後、基準を満たした「佐藤錦」と「紅秀峰」は、地域ブランドの証である「GIマーク」を付して販売することができます。 ◆生産地の範囲 東根市と隣接市町の一部 ◆品種・出荷基準 上記生産地で生産された 「秀・L」以上のさくらんぼ市農業協同組合佐藤勝藏代表理事組合長GI保護制度のメリット東根さくらんぼ評価のポイント市報3
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